旅の破片

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 似島で拾ったこれ、なんだと思いますか?釉は多少掛かっているみたいですが、側面はブツブツとした感じで、とても粗末なしろものです。海岸や川でたまにみかけたことがあり、最初は戦時下のものだろうかと思っていました。

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 実はこれ、汽車茶瓶の湯呑だろうと思います。今のようにペットボトルなどの無い昔は、旅をすると、駅弁と一緒にお茶を入れた粗製の茶瓶を買っていました。骨董店で買ったこの茶瓶には国鉄の動輪マークが入っています。下の数字は、何回撮ってもうまく写らなかったのですが、たぶん特許と読める文字がありますので、その番号でしょう。この手の茶瓶、大正時代から昭和30年代くらいまで売られていました。そんなに古いものではないのですが、これを買っての旅に、今とは違う旅情を感じます。

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 こんなふうに湯呑を重ねて売っていました。蓋も兼ねていたのです。

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 湯呑はやはりブツブツとした肌をしています。コストを下げるためにできるだけのことをしたのでしょう。

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 上から撮ってみました。持ち手は細い針金です。

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 底はこんな感じ。

 たまには持ち帰った人もいたらしく、海岸や川からも汽車茶瓶は出てきます。ただし、粗製の茶瓶は割れやすかったか、今まで拾ったものは粉々でした。海岸や川で見つけるためには、パーツの特徴を覚えておく必要がありそうです。
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# by touhen03 | 2016-03-25 08:05 | 陶片コレクション | Comments(9)

あらら、近代でした~

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 この陶片、実は今回の宮島の陶片その1でご紹介したものの一つです。たぶん江戸時代か?と書きました。

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 集合写真の上段、右端のコレです。

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 わずかに残った青磁部分が妙に美しすぎるほどでしたが、宮島なので、質の良いものは出ても不思議はないため、まあそんなものかな・・・と思ってしまいました。

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 最近は目が悪いせいか、実物を見ているときには気づきませんでしたが、写真を加工していて発見。高台内に裏印のようなものがあるような・・・

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 これです。それも手描きではなさそうです。江戸モノか?などと書きましたが、これ、どうやら近代ですね。それもけっこう新しめかも。昭和になってるかもね。今は陶片の少なくなった宮島。少ない獲物に過大な期待をしてしまいがち。たとえ2〜3cmの破片でも江戸モノと判断できる場合もありますが、やはり小さな破片は要注意でした。

 
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# by touhen03 | 2016-03-23 07:56 | 宮島 | Comments(2)

宮島のアサリ

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 今回は陶片が拾えなかった時のため、カイカキを持っていきました。そして1時間半陶片を拾った後、掘ってきましたアサリも!アサリのポイントは陶片とは違うので、波打ち際まで移動します。昔は30分もあれば家族で1回食べるくらいは掘れましたけど、今はそんな甘っちょろいものではありません。5回も10回も掘り返し、コツンと微かな当たりを感じたら、運が良ければ2〜3個続けて獲れたりします。体力勝負ですが、それでも丸々と太った貝を、干潟の泥からポコッと抜き取った時の嬉しさは格別です。

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 これが1時間半追跡した獲物です。潮干狩りというより、狩猟ですね。ワラビでもツクシでも、人一倍夢中になって採るタイプの人なら楽しいです。人間には狩猟本能があるのだなあと実感できるのが宮島の潮干狩りです。これでも家族3人で食べるには十分でした。スーパーのアサリなんかとは味が違います。うわ〜、美味しいっ!幸せ一杯。以前、人工干潟でアサリの奇形が目につきましたが、宮島のアサリに奇形はありませんでした。真っ黒の泥の中から、太った健康なヤツがごろごろ・・・とはいきませんが、努力すれば捕獲できます。
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# by touhen03 | 2016-03-20 23:00 | 宮島 | Comments(4)

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 今回拾った近代モノです。上段は銅版転写、右の皿の蝶柄は初めて拾いました。下段は昭和の国民食器と桜の吹き墨タイプの盃。この盃もよく出てきます。近代モノは、あまりに小さな破片は、よほど珍しいものでない限り拾わないせいもあって今回はこれだけです。

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 恒例のてんこ盛り写真。今回は無理かな・・・と思いつつ、なんとかそれらしく盛り付けました。
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# by touhen03 | 2016-03-20 22:19 | 宮島 | Comments(0)

宮島の陶片 その1

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 今回拾った陶片です。大きな江戸陶片がごろごろ・・・なんてのは今は昔ですが、それでも17〜19世紀の江戸モノがけっこう拾えました。

 上段左端2つは17世紀前半〜半ばくらいのもの。この時代の染付磁器が出るのは広島では宮島や鞆など限られた場所です。宮島へ来たんだなあと実感。その右隣はくらわんか皿の小片。中央の黒っぽいのは陶胎染付というタイプ。その隣も江戸モノでしょうけど、このあたり小さすぎますね。昔の宮島なら持ち帰らなかったかもしれません。右端は洗ってみるまで時代不明という感じでしたけど、たぶん江戸モノか?ほんの少し残った外側の青磁釉が美しいです。右から2つ目の小鉢?は五弁花付きです。小さくてもこれはうれしいです。

 中段左端は19世紀になっていそうですが、くらわんか的な小皿。その隣の碗?は帆掛け船の絵入り。その隣は湯呑のカケラか。右側3つは蓋です。右端は前の記事で取り上げた青磁染付碗の蓋。18世紀後半のものです。このタイプ、宮島だけで大きな引き出し一杯ありますが、何度出てきても感動してしまいます。

 下段左端は19世紀の広東碗と呼ばれるタイプ。広東と言ってももちろん日本産。隣の湯呑、これと同じ模様を以前も拾ってます。その右隣はこれも19世紀の江戸モノに多い線描きタイプ。小さすぎますけどね。右端は江戸時代くらいのすり鉢、その隣は小さすぎて何か判りませんが、中に釉が掛かっていないので食器ではなさそうです。質感から江戸モノだと思います。そして、その左隣の染付小皿ですが・・・江戸モノと一緒に撮ってしまったのですが近代かも。

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 染付の色、拾った時の薄汚れた状態では江戸と思ったのですが、洗って、こうして拡大して見てみると、近代っぽいかな。

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 特にこの裏がね・・・近代の砥部の量産小皿によく似てます。裏を見せて転がっていた時は、おっ、砥部の銅版転写皿かと思いましたから。要するにロクロ痕がはっきり残って雑な感じ。だからって砥部とは限らんか。うーん・・・エイッ、知らない!オイオイ
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# by touhen03 | 2016-03-16 23:43 | 宮島 | Comments(2)

宮島・御手洗川

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 宮島水族館の裏を流れる御手洗川。干潟の流れの中はかつて陶片の宝庫だったのですが、なぜか河口から上はあまり良い陶片が無かったものでした。しかし、今回は小さな破片に誘われて少し歩いてみました。

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 川の両脇に石とコンクリで囲んだ低い土の部分がありますが、その泥の上に、むむ・・・これは。

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 やはり!五弁花入りです。18世紀、青磁染付碗の蓋です。

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 向こうに見える建物は宮島水族館。このあたり、宮島にしては少し汚い場所ですが、陶片は幾らかありました。
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# by touhen03 | 2016-03-14 06:39 | 宮島 | Comments(0)

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 あれだけ人でいっぱいの干潟ですが、大鳥居の少し先まで行くと、もうほとんど人がいません。ここは昔、「くらわんか」や唐津の碗、皿、備前のすり鉢なんぞが大きな破片でゴロゴロ転がっていたのですが、今回は破片さえ無し。変われば変わったものです。

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 宮島水族館の裏あたりまで歩いてみます。ここもかつての陶片ポイントです。干潟を流れる川の中に五弁花のついた皿なんか沈んでいましたけどね。こちらは小さな破片が少しあります。古いとは限りませんが。

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おっ!これは良いかも・・・

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 19世紀になっているでしょうが、江戸時代の皿です。ふふふ・・・
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# by touhen03 | 2016-03-14 05:57 | 宮島 | Comments(0)

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 陶片を拾いに宮島へ行ってきました!広島を代表する観光地、それも土曜日とあって、朱の大鳥居のまわりは観光客でこのとおり。

 潮の干満の差が大きい広島では陶片拾いも潮汐表が頼りです。そして春になると午後の干潮のピークが拾うのに都合のよい時間帯になり、引きも良くなります。陶片拾いの季節到来です!とはいえ、今月は4月以降に比べると干潮のピークはまだまだ遅め。遠出には向いていない。潮の引きも今一つなので、陶片ポイントが満潮線に近い宮島となりました。かつて宮島は江戸時代の陶片だけでスーパーの袋がすぐに一杯になるほど陶片が多かったのですが、今ではすっかり出なくなっています。陶片が無ければ、アサリでも掘ろうとカイカキも持参しました。さて・・・

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 角切りしてショートカット頭の鹿さんも歓迎してくれました。

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 ただし、餌くれないとわかるとサッサと逃げていきます。
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# by touhen03 | 2016-03-13 21:23 | 宮島 | Comments(2)

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 折37の蓋付小鉢と同じ日にこれも入手。こちらは「岐51」、現在の多治見市笠原町で作られたもの。戦時下の陶磁器には一部を除き、この統制番号が入っています。(昭和15、16年~実際には戦後の21年くらいまでだそうです)資料の残っている地域では作られた窯の名前まで判ったりするのがおもしろいです。戦争の小さな証言者でもありますし、この統制陶器を手掛かりに、前後の時代の量産食器類の特徴も覚えることができますから、時代が新しすぎて、良い本が少ない昭和の陶片を拾う時の良い参考にもなるわけです。

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 蔦の葉の鮮やかな朱色がきれいなこの茶碗、まだまだゆとりが感じられ、おそらく統制陶器としては比較的初期のものだろうと思います。「岐」の統制陶器は海岸でも骨董市でも一番たくさん出てきますが、こんな美しい茶碗はうれしいです。そしてこれ、なんと5つで100円だったのです!骨董というより、中古食器といった感じで売られていることも多い統制陶器ですが、さすがにこれはラッキーでした。

 括られたままで買いましたから、5つとも無傷かどうか判りませんでしたし、統制番号が無いものが混じっていたり、統制番号はあるけれど、写りが悪くて判別できないものなど混じっているものですが(それはそれで、時代の特徴なんですけど)、これはすべて、統制番号がくっきり出ていました。小さなキズやビビなんぞも、私は実はあまり気にしないのですが無かったです。
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# by touhen03 | 2016-03-10 22:51 | 骨董市・ガラクタ | Comments(4)

折37の蓋付小鉢

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 今日、瀬野川フリマへ行ってきました。そこで見つけたのがコレ。底に統制番号らしいものがあるのですが・・・

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 「折37」ってどこの産地なんでしょうか。 私は初めて見ました。これ、どう見ても統制番号っぽいと思うのですけどね。茶碗蒸しにはやや大きめかな?というサイズ。

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 蓋付で赤い色など使って、統制陶器にしては贅沢な作りなので、昭和16~17年頃までの初期のものではないかと思います。

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 獅子も竜もなかなか可愛いです。

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 六つあったのですべて買いました。とても安かったです。全体の写真を撮ったのですが、周りにヤバイものが写っていたのでカット・・・(^^ゞ

※richouken04さんより、「折」のマークが、長崎県の旧折尾瀬村、現在の佐世保市、三川内地区のものであることを教えていただきました!三川内焼(平戸焼)の地で作られたものだったのですね。ずいぶん歴史のある産地ですよ。広島の海岸や川からも「折」のマークの陶片が出てくると嬉しいのですけど。
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# by touhen03 | 2016-03-05 22:01 | 骨董市・ガラクタ | Comments(6)