陶片とフジツボ その1

 陶片窟日記には不思議な現象があります。検索でこのブログに来られる方のキーワードで一番多いのが、いつもなぜか陶片ではなくフジツボなんです。フジツボをテーマに書いたのは、せいぜい宮島の大鳥居の話くらい。自身で検索してみても、すぐにはこのブログなど出てきません。たぶん陶片の付着生物として出てくるのが積もり積もった結果だろうか??? たくさんの方がフジツボ目的でこちらに迷い込み、陶片責めにあっておられます。m(_)m 

 最近、岩波科学ライブラリー159「フジツボ 魅惑の足まねき」(倉谷うらら著)というフジツボの本が出ました。(beachcomberjpさんのブログで詳しく紹介されています) 読んでみて楽しかったので、触発され?このブログでもとうとうフジツボ&陶片付着生物についてシリーズで正面から取り上げてみることにしました。
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 実は海岸の生物の中で、私にとってフジツボほど身近な生物はいません。なぜならフジツボはよく陶片を棲家にしてしまうからです。場所によっては拾うはしからフジツボだらけということもあって、その場で小石を使って剥がします。陶片を割らないよう、フジツボだけ剥がすには多少の手加減が要りますが、私はなれたもので、道具も使わずこれまで数えきれないほどのフジツボを虐殺してきました。地獄の閻魔様がもしもフジツボだったら、私はきっと地獄の中でも一番恐ろしい地獄へと真っ逆さま・・・でしょうね。でも世のフジツボを愛する方々、お許しください。仕方がないのです。適度にフジツボが付いた陶片は風情があるのですが、陶片たちを陶片部屋で集団生活させるため、生物系の付着物を残しておくとニオイが大変なことになります。収集の初期に体験してますからね~
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 陶片の隅っこにひっそり数個くっついているようなのは、私も哀れを感じて、せめて冥福を祈ったりするのですが、中には性悪なのもいます。これは似島で拾った江戸後期の染付ですが、こんなところに棲み付いたフジツボは我を忘れて剥がし続けます。陶片の模様の上にどっかと胡坐をかいて座っているようなフジツボは私にとって親の敵みたいなもんです。

とはいえ、陶片のフジツボ、悪いことばかりではありません。それは次回に・・・
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by touhen03 | 2009-07-12 22:27 | 陶片コレクション