昭和19年の「主婦之友」 その1

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 これも瀬野川河川敷骨董市の同じ店で買いました。この薄さ、最初は「主婦之友」の付録かと思いましたが、これでも本誌でした。滅敵生活、アメリカ人をぶち殺せ、すごいです。女の子の絵は可愛いですが、これも「滅敵の航空機を造る」という題がついています。裏表紙は爆弾が落ちた時の消火活動の仕方について。ただ逃げちゃいけないのです。「壕からすぐ飛び出すのだ。『ヨシッ!』と声をかけて元気いっぱい突っ込んでゆけ。※原文旧字」などと書かれています。
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 目次です。どこを読んでも戦時一色、敵への憎悪をあおる記事です。極端なカルト集団を連想させる、まるで何かにとり憑かれたかのような雰囲気です。よく知られた作家の名前も見えます。「智恵子抄」の高村光太郎も、ここでは「神州護持」という詩の中で、紅毛鉤鼻の族とか、賊敵挫くべし、悉く水に投ずべし。※一部旧字 などと書いてます。
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 その上、どこを開いても左ページ上に「アメリカ人をぶち殺せ!」「アメリカ兵を生かしておくな!」などと、なんとも恐ろしいスローガン付きなのです。戦局も悪化して、戦死者も増えてますから、追い詰められてきているのがよくわかります。
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 昭和17年頃の雑誌なら、戦時色いっぱいとはいえ、それ以外の記事も少しは載っているのですけれど、昭和19年12月号ともなると、もう隅々までこんな感じです。
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 この時期、絵葉書や小さな針の袋にまで「欲しがりません勝つまでは」などといった標語が書かれていますが、こうやって増殖していたのですね。
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by touhen03 | 2010-02-13 22:09 | 骨董市・ガラクタ