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昭和19年の「主婦之友」 その1

 これも瀬野川河川敷骨董市の同じ店で買いました。この薄さ、最初は「主婦之友」の付録かと思いましたが、これでも本誌でした。滅敵生活、アメリカ人をぶち殺せ、すごいです。女の子の絵は可愛いですが、これも「滅敵の航空機を造る」という題がついています。裏表紙は爆弾が落ちた時の消火活動の仕方について。ただ逃げちゃいけないのです。「壕からすぐ飛び出すのだ。『ヨシッ!』と声をかけて元気いっぱい突っ込んでゆけ。※原文旧字」などと書かれています。
 目次です。どこを読んでも戦時一色、敵への憎悪をあおる記事です。極端なカルト集団を連想させる、まるで何かにとり憑かれたかのような雰囲気です。よく知られた作家の名前も見えます。「智恵子抄」の高村光太郎も、ここでは「神州護持」という詩の中で、紅毛鉤鼻の族とか、賊敵挫くべし、悉く水に投ずべし。※一部旧字 などと書いてます。
 その上、どこを開いても左ページ上に「アメリカ人をぶち殺せ!」「アメリカ兵を生かしておくな!」などと、なんとも恐ろしいスローガン付きなのです。戦局も悪化して、戦死者も増えてますから、追い詰められてきているのがよくわかります。
 昭和17年頃の雑誌なら、戦時色いっぱいとはいえ、それ以外の記事も少しは載っているのですけれど、昭和19年12月号ともなると、もう隅々までこんな感じです。
 この時期、絵葉書や小さな針の袋にまで「欲しがりません勝つまでは」などといった標語が書かれていますが、こうやって増殖していたのですね。

by touhen03 | 2010-02-13 22:09 | 骨董市・ガラクタ | Comments(6)

 

Commented by YUKI at 2010-02-14 12:55 x
今見ると本当にすごい言葉が並んでいますね~。
米鬼!?野獣民族!?
当時の日本も他国から見たらさぞヒドイ民族だったでしょう。

厳寒時の戦場食、興味深いです。
画像では細かい文字までは見えませんが、
味噌や油の字は見えます。
やはり冬は味噌か!(^^)体が温まりますもんね~♪
味噌は保存も利くしね。
Commented by 昭ちゃん at 2010-02-14 17:25 x
YUKIさん中国から「東洋鬼」とよばれていました。
携帯口糧、いわゆるミリメシは乾パン状の麦飯と固型の味噌・砂糖・塩か鰹節だった記憶があります。
Commented by urban-myth at 2010-02-15 13:00
うーん、旧字はちょっと読みにくいですね!
「鬼畜米英、味噌で殺そう!!」とか言っている・・・?
コワッ! 笑
Commented by 陶片狂 at 2010-02-16 07:51 x
YUKIさん、同じ人間だと思ったら殺し合いなどできないですもんね。当時のアメリカの日本人に対する表現もかなりすごいようですが、追い詰められている分、一層凄まじいです。極端な言葉を耳元で大声で叫ばれている感じで、読み続けるとかなり疲れます。この時代の雑誌で一番読み応えがあるのが料理などの家庭欄かなと思います。
Commented by 陶片狂 at 2010-02-16 08:16 x
昭ちゃんさん、携帯口糧、なんだか忍者の食糧みたいです。でも、実際にそんなものを食べるのはどんなにか辛いでしょうね。
Commented by 陶片狂 at 2010-02-16 08:27 x
urban-mythさん、旧字は変換が大変です。以前、執念で変換したこともありましたが、今回は横着してしまいました。(^^ゞ 「野獣民族アメリカ」この記事、実はかなり読み応えがあります。アメリカ社会がどんなにヒドイ社会かを書いていますが、取材など勿論やっていそうもありません。それならどうやって書くのか・・・どうも当時の日本の社会のヒドイ現状をモデルにしているのです。統制だらけの当時の出版物も意外な形で真実を報道していた?
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