化石人類?絵葉書

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 原始人と書いてありますが、この風貌はどうみても現生人類ではありませんよね。絵葉書の宛名側を見ると、通信欄を示すと思われる線は葉書全体の1/2の位置にあり、なおかつ「きかは便郵」と濁らない表記ですので、大正7年~昭和7年くらいに作られているようです。1920年代の終わりまでにはアウストラロピテクスの幼児や北京原人の骨が発見されていますから、宛名側からわかる年代の下限、昭和7年(1932年)頃には化石人類について、ある程度知られていたことになります。ということは昭和初期の絵葉書でしょうか。しかし、この文章を書いた人は、現生人類の旧石器時代と化石人類の区別がついていたのかどうか怪しい気もします。

 実は私、子供の頃から化石人類の話が大好きでした。買ってもらった子供用の学習図鑑に人類進化のページがあったのです。
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 今でもちゃんと持っていますよ。(^^ゞ シリーズもので、他にも植物や昆虫、鉱物、宇宙、いろいろありましたが、なかでも好きだったのが、この動物図鑑でした。小学生時代を通じて、一番繰り返し読んだ本といえば、この動物図鑑だったかもしれません。成長に応じて楽しめたのでしょうね。化石人類の話はページにするとほんの少しだったのですが、これがおもしろかった。今とは進化の系統図が違っているんですよ。類人猿はヒトと共通の祖先から分かれた後で、ゴリラ、チンパンジー、オランウータンと分かれたことになってます。今ではチンパンジーさんとヒトは一番最後まで一緒だったことになってますね。この図を見ては小学生陶片狂は勝手な妄想を逞しくしておりました。以来40年近く、好きです、化石人類。陶片は中年になってからですし、他の興味のあるものも、時代により違いがありますが、化石人類への愛は一度も途絶えたことがありません。ただし、専門書の類にまでは手を出していませんけどね。多分に妄想系でございます。そんなわけで、化石人類の中でもとりわけ好きなのがヒトと類人猿が分岐したあたり。それから見事な石器を作り、埋葬習慣があったかもしれない、死者に花を手向けたかもしれないネアンデルタール人です。

最近、ネアンデルタール人についての新たな発見が新聞によく出ていました。これまで絵画など芸術的な方面の精神活動を示す発見は無かったらしいネアンデルタール人ですが、彼らの作った貝殻製の首飾りが発見されたようですね。赤い塗料までついていて興奮しました。きっと彼らは素敵な音楽も持っていたのではないかしら。音楽は化石になって残りませんからね。つい最近もネアンデルタール人の遺伝子を現代人が数パーセント受け継いでいたなんて記事が出ました。混血していなんて!私の中にもネアンデルタール人の遺伝子があるらしい。嬉しくて、嬉しくて。どうりで昔から好きだったはずです。ネアンデルタール人は完全に消え去ったわけではなかったんですね。

絵葉書からトンデモナイ方向へ行ってしまいましたが、そんなわけで、戦前の化石人類?絵葉書は私の宝物です。
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by touhen03 | 2010-06-01 07:01 | 骨董市・ガラクタ