紙製の着せ替え人形 その2

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 同じタイプを複数枚手に入れましたので、一枚だけ切り取ってみました。子供の頃は、印刷してある小物も大切に切り取っていましたっけ。駄菓子屋さんの紙人形は、後姿のついているものと、表だけのものが混在していました。裏表があるものは切り取った後、糊でくっつけてから遊びます。私は後姿付きが嫌いでした。たいてい印刷がずれていましたし、一枚よりも丈夫なように見えますが、うっかり何かに引っかかると、変にかたい分だけ無残に首が折れたりしやすかったのです。裏なんて想像力でカバーする方が良かったのです。緑のブラウスに赤いスカートの衣装は着せてみると黒髪の少女のものでした。みんな2着ずつ服を持っていたわけです。男の子の服、色違いにできなかったのかなあ。

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 こんな風に爪の部分を折って着せます。首の部分がカットされていなかったので、ハサミで切りました。こんなことありましたっけ・・・印刷のズレは当たり前でしたが、遊びの肝心の機能に問題があるなんて。これ1枚300円だったのですが、まさか今できのレトロ玩具ではないかと微かに疑っています。

 しかし、私は人形の首まわりの記憶がはっきりしません。なぜなら、私はこの爪を使ったことがなかったからです。だって紙製ですから、一度折り曲げたら汚い跡がつくではありませんか。もうピカピカの美しいままではなくなります。それではどうやって遊んだのかって? お人形は床や机に並べて、そおっと上に衣装を置いたのです。私が後姿を必要ないと思っていたのはそれも理由でしょうね。必要ない後姿の部分はどうしたか。捨てませんでした。仕方なく糊付けしました。もしそうしなければ、大切な美しいお人形が、いわば部品の欠けた不完全なものになってしまう気がして嫌だったからです。

 なんだか不便な話ですが、それでもちゃんとストーリーのあるお話の中で遊んでいました。紙製は布のように材料の制約を受けませんから、豪華な衣装や変わった衣装も多くて、空想遊びには便利でした。でも箱にしまう時にはとても気を使ったものです。腕の部分が本体から飛び出している形のものとか、特に大事にしているお人形は必ず上の方に置きました。箱から出す時も、腕や首が他の人形と絡まって折れたりしないよう気をつけていました。それでもときには足首に折れ跡がついたりして悲しかったものです。私は紙人形を他の子に触らせるのが嫌でした。紙人形はたいてい一人遊びだった気がします。

 私は爪なんかなければよいのにと思っていました。それなら切り取ればよかろうにと思いませんか。でも、決してそれはしませんでした。思いつかなかったのではなく、絶対にノーでした。爪を切り取ったら、もう完全なものではなくなるからです。このあたりチョコエッグの完品、未組立、説明書付きでないとダメっていうのと少し似てなくもないです。(^◇^)紙人形の衣装のなかには爪が肩だけでなく、斜めにもついているのがあって、これは嫌でしたね。

 紙製着せ替え人形はグリコのオマケとともに、小学生の頃、かなり長い期間集めた玩具でした。雑誌の付録、駄菓子屋もの、ノート人形、多数の人形を箱から取り出しては楽しんだものです。私はわりと最近まで紙人形の爪は実際には使われていなかったのではと本気で思っていたのです。ところが聞いてみると、みんな爪を使って遊んでいました!当たり前かしらん。どなたか私も爪なんて使いませんでしたっ!!って人いませんか。あれ邪魔でしたよねえ?



「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
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by touhen03 | 2013-04-21 22:40 | 骨董市・ガラクタ