能美中町の江戸陶片

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 これが今回出た江戸時代の陶片です。陶片の多い場所でしたが、宮島や鞆など特別な場所を除けば、広島の干潟や川から一度に出てくる江戸陶片の数はこんなものです。

 上段左は、たぶん宮島でよく出ていた唐津系の碗ではないかと思います。古唐津と呼ばれる時代よりももっと後、17~18世紀くらい。土の感じ、碗の見込部分の感じ、宮島で拾ったものと似ています。このタイプは高台内に釉薬が掛かっていますし、たぶんこの見立てでよいのではないかと。もう少し他の部分も残っていてほしかったのですが、やや悩んだすえ、このグループに入れました。そうだとすると、今回一番古い陶片ということになります。

 他の3つは江戸後期のもの。上段右は蓋物容器の蓋で、白粉など入れたようです。汚れを落としてみると、伊万里らしい美しい青が出てきました。今回美しさの点ではこれが一番かと私は思っています。下段左は飯茶碗と小皿。飯茶碗の見込には寿の文字、小皿はよくある線描きタイプですが、やや雑な描き方をしています。



「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
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by touhen03 | 2013-04-30 00:07 | 広島の島