原川・梅迫川河口 波兎の陶片 その1

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 今回の陶片で嬉しかったのがこれ。型紙摺りで波と兎が描かれています。波とウサギという本来ありえない風景が陶磁器にときどき描かれているのは、やはり因幡の白兎の影響でしょうね。あの話を知らなかったら、ちょっと不思議な図案です。

 これとまったく同じ柄の陶片は時たま出てきます。陶片として初めて見たのは、今は閉じられてしまったある素敵なブログでした。鎌倉の海岸から出てきたそれを見て、とても羨ましかったのです。(実は今、その陶片も私が頂いてしまっています。感謝!)鎌倉陶片の周囲は欠けてしまっていますが、波兎と青海波を周囲の模様と区分する二重の点線は残っており、その部分のカーブも似ているため、共に鉢か深めの皿だったのだろうと思います。

 アンティークの本にも幾つかこの図柄は出ています。ただし、まったく同じではなく、この図柄を中心にして、周囲の模様は様々なのです。そして私が拾った陶片にほんの少し残っている周囲の模様は、そのどれともまた違っています。器の形も、鉢だったり、皿だったりバリエーションの多さを見ると、当時も人気があったのだろうと思います。




「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
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by touhen03 | 2013-08-13 16:45 | 広島の島