75年前の小学生の慰問ハガキ

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 昭和13年(1938年)、中国の徐州占領直後、鳥取県の尋常小学校6年生女子が書いたものです。文面の兵隊さんという表現から、父や兄など特定の人に送ったのではなく、戦地の兵隊さん宛に書かれた慰問ハガキだろうと思います。たぶん、これを貰った兵隊さんが戦地から持ち帰り、長年保管していたのでしょう。東洋平和の為に徐州を占領とか、私達も一生懸命に勉強をしてよい日本人となります等、当時の教育がよく解る文面です。両手に日の丸を持ってバンザイする女の子と鳥居、絵の方も当時らしいです。そういえばこの時代の女の子は皆おかっぱ頭でしたね。

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 宛名面は大人の字です。差出の最後の部分はたぶん〇〇小学校か。先生から徐州占領を聞かされたその日に書いているようですから、学校で書かせて、先生が宛名を書き、まとめて投かんされたものかもしれません。中支派遣 〇〇(飛行)部隊 〇〇部隊長殿で届いていたのですね。まとめて送ったなら、後で兵隊さんに1枚ずつ配られたのかな。中支とは、戦前の日本で中国の黄河と長江の間にある地域をそう言ったようです。消印は昭和13年5月21日。徐州占領は5月19日ですから、その二日後に投かんされています。それから75年、書いた女の子はご健在なら86~87歳、貰った兵隊さんは・・・骨董市に出ていたところを見ると、遺族が遺品整理をしたのかもしれません。



「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
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by touhen03 | 2013-12-04 22:34 | 骨董市・ガラクタ