歌声喫茶の歌集

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 職場近くのアンティークショップで見つけた小さな冊子。紙や印刷の雰囲気に本能的に引き寄せられて手に取りました。何だろうこれ・・・「歌集 どん底」って。そんな題の映画が確かあったけど。ページを繰ってみますと、ロシア民謡、童謡などが載っています。これ、なんと歌声喫茶で使われた歌集でした!おもに昭和30年代、リーダーを中心にみんなで一緒に歌を歌ったという歌声喫茶。テレビの映像で見たことがあります、店内のお客がみんなで肩を組んで歌っている姿。私の青春時代とほんの十数年ずれただけで、何か不思議な世界を見るような気がするのも、思えば戦後の日本社会の変化の激しさなのかもしれません。

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 歌集と言っても楽譜はありません。ひたすら歌詞だけです。目次の後に、第一曲目は、夜でもひるでも牢屋は暗い~♪と「どん底の歌」ロシア民謡です。次は、流れる汗に未来をこめて明るい社会をつくること~♪と「しあわせの歌」これは1955年、電気産業労働組合が新組合歌として公募したものだそう。以下、「ぼくらの歌」「春の唄」「荒城の月」「花」「出船」「浜千鳥」「仲よし小道」・・・いつも学校へミヨチャンとランドセルしょって元気よく~♪なんて、大人が大声で歌ってたのでしょうね。(^◇^)

 この歌集には編集後記もちゃんとあって、「よりよきしあわせのため、よりよき輝かしい未来のため明るく進まんとする“どん底”を愛する皆さんに心をこめてこの歌集を贈ります。」などと書いてあります。

試しに「どん底」で検索してみましたら、1951年、東京新宿に開店した「どん底」が出てきました。ここは歌声酒場といった感じで、なんと今も健在です。独自に歌集を作っていたことも判りました。ただ、大阪にも同じ時期、歌声喫茶「どん底」があったようで、私の手にした「歌集 どん底」がどちらのものなのか、ひょっとして他にも当時「どん底」という名の歌声喫茶があったのか、その辺はわかりません・・・というか、調べてません(^^ゞ

今もカラオケの好きな人は多く、思いっきり歌える場所はストレス発散にも良いのでしょうね。不思議なもので、この歌集を見つけてから、歌声喫茶関係のモノが続けて手に入りました。次回もそれをご紹介します。



「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
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by touhen03 | 2014-07-28 22:15 | 骨董市・ガラクタ