瀬戸田町御寺の陶片 その6

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 銅版転写で絵付けされた小皿、飯茶碗、湯呑です。銅版転写の器は明治後期から大正、昭和にかけて大量に作られていますが、上段左端はお皿の表面に目跡が残っています。窯で重ね焼きをした時の痕です。本来この時代には廃れてしまった窯詰方法ですが、東南アジアなどに「伊予ボール」と呼ばれた安価な食器を輸出していた砥部では古い技法が使われ続けました。この皿もおそらく、大正時代以降の砥部焼だろうと思います。この皿は底に「●村」と墨で名前が書かれています。墨書文字のある皿はときどき出てきます。陶片を持ち帰り、漂白剤に浸けても墨の痕は消えません。干潟の泥にも、波にも打ち消されないで残ります。

 銅版転写の器はこれだけで、型紙摺りに比べてずいぶん数が少ないです。下段の湯呑、これはちょっとおもしろいなと思ったので次回取り上げます。




「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
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by touhen03 | 2014-09-06 22:30 | 広島の島