南天神バス停前干潟の陶片 その2

e0060485_1043283.jpg

e0060485_1064618.jpg

 南天神バス停前干潟の陶片第2弾。手描き染付鉢(上段左端)と、残りは型紙摺りの皿や碗です。御寺(光明坊バス停周辺)の干潟と比べてやや小さな破片が多いです。

 上段中央はJALのマークのような鶴の模様が入っています。これ、わりと砥部に多い模様ですが、もちろん、それだけで砥部かどうかはわかりません。中段左端は「陸」という文字入り。陸という字で思いつくのはやはり陸軍?もう少し大きな破片で出てきてほしかったです。中央の小皿も瓢箪の中に何か書かれていますけど、これどうしても読めませんでした。

下段左端の碗は内側に蛇の目釉剥ぎがあります。本来、型紙摺りが盛んに作られた明治時代にはすでに時代遅れとなっていた窯詰法です。窯の中で重ねた器どうしが溶着しないよう、内側の釉をドーナツ状に剥いでいるこれ、安価な輸出品を作っていた砥部ではコスト削減のため、大正時代以降やっていたそうです。この碗は型紙摺りが銅版転写に取ってかわられた大正時代以降に砥部で焼かれた可能性が高いです。こうやってポツポツ出てくるのです。広島の海岸では、決して多数派ではありませんが、とても珍しいというほどではありません。下段右端は可愛い竜が描かれています。型紙摺りの簡略化された竜、私は好きです。

e0060485_10361770.jpg

e0060485_10365246.jpg

 型紙摺りには染料が散ったり滲んだり、白地の部分に移ったりした汚れがけっこうあります。それとの区別が難しくて迷うことも多いのですが、上段左から2つ目の皿と下段左から2つ目の碗の蓋らしきもの、この二つの高台内にあるのは汚れではなさそうです。下段の蓋の方は何かの文字かなと思うのですが、上段の皿の方は気になって仕方がありません。〇の中にトと書かれたマークが見つかることがあるからです。このマークは砥部のものです。統制番号かもしれないのですが、今のところわかりません。




「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
[PR]
by touhen03 | 2014-09-11 10:05 | 広島の島