日本民藝協會「工藝選書」5冊 その5

e0060485_1458126.jpg

 写真は昭和17年末に発行された「日田の皿山」のカラーページです。これは大分県日田市の小鹿田焼についての本です。陶磁器について知りたいときには、私はできれば新しい本を探します。近年の発掘調査の結果が反映されているからです。しかし、これは当時の考古学ではなく、昭和6年時点での小鹿田焼の現状を調査したものでした。どんな種類の焼き物が、どんな方法で作られ、そして販路はどのあたりまでかまで詳しく書いてありました。小鹿田焼は、砥部焼と同じように、この時期になっても、蛇の目釉剥ぎをし、目跡の残る窯詰方法で焼いていたそうです。昭和の雑器の記録なんですね。

 私は柳宗悦について知らなさすぎたようです。何かの本の中に引用された文章として読んだことはあっても、まとまって読んだことがありませんでした。(>_<) 私の知識は海岸の陶片から始まって、そのつどそれに関係したものを探して読む。何が抜け落ちているか分かったもんじゃありません。ちょっと慌ててます。「日田の皿山」、そして「諸國の土瓶」も濃い内容でした。広島の陶片と縁の切れない砥部にも、昭和28年、柳宗悦はじめ、民芸協会のそうそうたるメンバーが来て、その後の砥部焼に大きな影響を与えたのは知ってましたけど、そろそろ私の蒐集対象からはずれる年代なんですよね。
[PR]
by touhen03 | 2015-01-25 14:57 | 骨董市・ガラクタ