日本民藝協會「工藝選書」5冊 その7

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 これは「諸國の土瓶」に載っていた目録です。これによりますと、私が手に入れた5冊の前に、「藍絵の猪口」というのが出ていたようです。これも陶磁器ですもんね、それも染付!とっても気になります。

 気になるのは「諸國の土瓶」の後に「近刊」となっているもの。現在の日本民芸協会に問い合わせてみました。するとやはり、この2巻は実際には出版されなかったそうです。昭和19年、いくらなんでも無理だったのでしょうね。

 目録では「木喰上人の彫刻」「諸國の土瓶」の順で出版されたことになっていますが、実際の発行日は「諸國の土瓶」の方が10日早いのです。不思議に思いましたが、実はこの2巻、同時進行で準備が進められていたらしく、表紙や紙の納品の関係で出版が前後したのではとのことでした。1000部限定、手作りならではの手間と、もしかしたら戦時下の辛い出版事情も絡んでいるのかなと想像してしまいます。

 現在の日本民芸協会にも、この「工藝選書」6巻のうち、「諸國の土瓶」しか手元にないそうです。大切に保存しなければと思いました。
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by touhen03 | 2015-01-26 22:03 | 骨董市・ガラクタ