呉海軍工廠職工共済会絵葉書

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 呉海軍工廠の職工共済会が出した絵葉書です。買った時、ハガキの保存状態をあまり気にしない私が一瞬考え込むほどボロボロでした。しっかりした紙質の古絵葉書はどうも紙を3枚くらい押し固めて?作っているらしく、ときどきそれが表と裏、そして芯、3枚に分かれてしまっているケースがあります。私はそれを勝手に3枚におろした葉書と呼んでいますが、このハガキはまさにそれ。おまけに微かに湿ってふにゃふにゃしてました。しっかり乾かしてから、私が糊付して押し花でも作るように重しを乗せ、資料として扱いやすいように修復したものです。裏のシミもひどいですけど、これは仕方ありません。念のためアイロンを当てて消毒?もしてみました。

 ハガキに載っている軍艦「せっつ」について調べてみましたら、旧摂津は幕末にアメリカから買い入れたもので、南北戦争に使われたものだそうです。新摂津の方は呉海軍工廠で作られていて、1911年(明治44年)進水、1912年7月1日竣工だそうで、明治天皇崩御の直前です。ちなみに船は外側が出来たら進水し、細かい部分を作って完成、それが竣工らしいです。だから進水の方が先なんです。そして船の記念絵葉書には進水記念ってのが多いです。この段階で絵葉書作っちゃうことも多いらしい。これが進水記念なら明治末年の葉書ってことになります。でも進水記念とは書いてありませんし、大正時代になって作ったのかも。しかし大正前半にしては切手を貼るあたりのデザインがシンプルです。ま、時代はだいたい明治末年~大正初頭くらいということで。

軍艦の背景は広島城と宇品港を組み合わせたものか。広島は埋立てによってどんどん海岸線が移動していますし、明治時代は宇品築港で地形が激変してますからね。一瞬とまどいましたよ。
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by touhen03 | 2015-04-08 07:30 | 骨董市・ガラクタ