2016年 03月 16日
宮島の陶片 その1
今回拾った陶片です。大きな江戸陶片がごろごろ・・・なんてのは今は昔ですが、それでも17〜19世紀の江戸モノがけっこう拾えました。
上段左端2つは17世紀前半〜半ばくらいのもの。この時代の染付磁器が出るのは広島では宮島や鞆など限られた場所です。宮島へ来たんだなあと実感。その右隣はくらわんか皿の小片。中央の黒っぽいのは陶胎染付というタイプ。その隣も江戸モノでしょうけど、このあたり小さすぎますね。昔の宮島なら持ち帰らなかったかもしれません。右端は洗ってみるまで時代不明という感じでしたけど、たぶん江戸モノか?ほんの少し残った外側の青磁釉が美しいです。右から2つ目の小鉢?は五弁花付きです。小さくてもこれはうれしいです。
中段左端は19世紀になっていそうですが、くらわんか的な小皿。その隣の碗?は帆掛け船の絵入り。その隣は湯呑のカケラか。右側3つは蓋です。右端は前の記事で取り上げた青磁染付碗の蓋。18世紀後半のものです。このタイプ、宮島だけで大きな引き出し一杯ありますが、何度出てきても感動してしまいます。
下段左端は19世紀の広東碗と呼ばれるタイプ。広東と言ってももちろん日本産。隣の湯呑、これと同じ模様を以前も拾ってます。その右隣はこれも19世紀の江戸モノに多い線描きタイプ。小さすぎますけどね。右端は江戸時代くらいのすり鉢、その隣は小さすぎて何か判りませんが、中に釉が掛かっていないので食器ではなさそうです。質感から江戸モノだと思います。そして、その左隣の染付小皿ですが・・・江戸モノと一緒に撮ってしまったのですが近代かも。
染付の色、拾った時の薄汚れた状態では江戸と思ったのですが、洗って、こうして拡大して見てみると、近代っぽいかな。
特にこの裏がね・・・近代の砥部の量産小皿によく似てます。裏を見せて転がっていた時は、おっ、砥部の銅版転写皿かと思いましたから。要するにロクロ痕がはっきり残って雑な感じ。だからって砥部とは限らんか。うーん・・・エイッ、知らない!オイオイ