鞆港を歩く その3

干潮の時刻が来るまで、私は鞆の町を歩きました。
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喫茶店「深津屋」さんと、そこに置いてある、漂着物学会員の前田さんの陶礫アート作品です。鞆で拾われた陶片を使われたとか。ここの海から生まれた作品が、この土地の喫茶店にさりげなく飾られているなんて、素敵ですね。

鞆の町や海岸を歩いて思ったことを書こうと思ったのですが、今、未消化なものが多すぎます。ここは昔の港湾施設の5点セット(常夜燈、雁木、波止、焚場、船番所)が残っている場所と言われていますが、実は6点セットです。港自体の他に、港町まで残っているのですから。ここの町は大八車に合わせて作られ、港は木造船に合わせて作られています。確かに現代人にとってはどんなにか不便なことでしょう。同時に、人間は僅かな間に、化け物のように巨大化したんだなと思いました。ここへ来ると昔の人の生活のサイズがわかります。鞆の町を紹介する写真を撮ったつもりだったのですが、後で見ると、観光ガイドブックの写真をヘタクソにしたようなのばかり。何度も通っているうちには、ここの雰囲気を伝える写真が偶然撮れるかもしれませんので、そのときアップすることにしました。

観光資源になる、さわりの部分だけ残しても、貴重な世界を残すことはできないでしょう。これは生物の生態系と同じだと思うんです。埋め立てた後で、養浜とか言って、人工の浜辺を作るそうです。再生するんだそうです。その土地の土には、生物だけではなく、人間の歴史も棲息しています。土の歴史も再生するんでしょうか・・・

でも私はそこに住んでいるわけではないです。便利な場所に住みながら、そこに住んでいる方達に不便を我慢しろなどとは言えないです。私はこれから、できるだけ時間を都合して、埋め立て予定地や、きっと影響を受けるはずの場所を歩いては、そこから何が出てくるか拾ってみようと思います。埋め立ての是非ではなく、もしも実現すれば、どんなものが埋め立てられるのか、具体的に記録してみようと思います。埋められるもの目録です。なーんだ、ゴミばかりじゃん、安心した。なんて言われそうな気もしますけど。
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by touhen03 | 2006-06-13 01:31 |