干潟の保命酒瓶たち その2

ところが、狸徳利については困ったことがありました。実は今もたくさん売られているのです。
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これは私が今回買ったものです。顔の表情、全体のデザイン、実によく似ています。多少ツヤがありますが、色も海岸のものとそっくりです。狸徳利の時代をどうやって見分けるか。まずは細かい部分を比べてみました。
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一目で違うのは底と盃の部分でした。底の写真は私が買ったものです。ピシッと平らな底で、色も体の部分と違いますが、海岸で拾ったものは、底に僅かな歪みがあり、色も体色と同じです。一方、盃ですが、写真左側が海岸で拾ったもの。右は今回買ったもの。今の盃には高台がついていました。しかし、胴体の部分だけ出てきたら、どう区別したらいいのでしょう。そこで、ちょっと可哀想な気もしましたが、買った狸徳利を割ってみました。
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それぞれ左側が買ったもの。右側が海岸で拾ったものです。内部を見ると一目瞭然でした。「保命酒屋」のご主人から、古いものは型に粘土を押し込んで作っていると教えてもらいましたが、たぶんこのことでしょう。内側や断面を見れば、最近のものかどうかは判断できそうです。
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これらはどれも海岸で拾ったものです。ほぼ同じ部分だと思います。
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そして、こちらが裏側です。左と中央のものは型に粘土を押し付けたような跡がありますが、右は滑らかです。もしかしたら、右の陶片は比較的新しいものかもしれません。
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by touhen03 | 2006-06-21 00:25 |