近代の五弁花 その2

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手描きの近代の五弁花です。右下は頂き物で、それ以外は宮島と似島で拾いました。

写真右上に似たタイプを他にも拾っています。左下ともども、大雑把で、そのくせ派手な五弁花となっています。左下は裏に筆一本描きの唐草まであり、あきらかに江戸時代の伊万里の器の写しです。左上は、小さくて見えにくいですが、とても丁寧な五弁花です。右下のものは赤絵皿で、消えてしまっていますが、カエルの卵状の部分にも赤絵の跡があります。以前、似島で、あきらかに近代と判る五弁花の色絵皿を見たことがあります。当時は近代の五弁花に関心がなく、拾わなかったのが、今となっては惜しまれます。

写真の陶片は、はっきりと五弁花と判りますが、他に五弁花もどき、五弁花の影響かと思えるものを拾うこともあります。五弁花とは言えないが、無意識に血を受け継いだ・・・そんな感じのものも手描きにはまだまだありそうな気もします。ゴム印タイプと違い、細かい年代がわかりにくいのですが、明治の可能性の高い手描き五弁花、或いは型紙摺り、銅版転写の五弁花が、これから先見つかるかどうか、興味を持っています。

ちょっとこれは未来に向けての書き足しなのですが、最近のレトロブーム、骨董ブームの影響か、お洒落な和食器の店などに、五弁花の皿が売られているのを見たことがあります。五弁花の場合は今のところ、たくさん出ているわけではなさそうですが、蛸唐草など伊万里の器をかなり丁寧に写したものは多くて、ちょっと雑に模倣したものなら100ショップなどにもたくさん売られています。将来、昭和末~平成のレトロタイプとして区別する必要が出てきそうです。昭和初期~のゴム印タイプが、五弁花など伝統的なデザインを使いながら、そっくりに作る気はなかった?のに対して、昭和末~平成レトロタイプは、中には骨董市で混ぜて売っても、すぐにはバレないのではと思えるものさえあります。ただ、汚れがつきやすいと思える蛇の目釉剥ぎなど、現代人が嫌がりそうなものはなく、高台など目立たない部分に違いがあることが多く、多くの人がお洒落と感じるデザインに集中する傾向があるようです。不燃物の回収システムがあり、携帯用にはプラスチック容器が普及した今では、昔ほど使用済みの食器が海岸へ戻ってきにくくなっていると思いますが、それでも昭和末~平成レトロタイプのグループを作る必要がそのうち出てくるのではと思っています。
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by touhen03 | 2006-09-03 22:55 | 陶片コレクション