漂着物学会北海道大会 その2

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夕暮れの薄暗がりの中で撮らせてもらったため、ずいぶん写りの悪い写真で申しわけないです。漂着物学会の大会では、毎年、たくさんの参加者が自分のコレクションの展示をします。そのなかに逗子小学校の子供たちが拾った漂着物がありました。陶片も拾っていたので注意して見てみると、なかに中国青磁が混じっていました。たぶん12~13世紀頃かと思える、蓮の花をイメージした蓮弁模様が外側にある碗でした。子供達に伝えると、目を丸くして驚き、喜んでくれました。自分たちが拾ったものが、そんなに古い時代の、遠い場所から運ばれてきたものだと知って嬉しかったようです。子供達の先生もすぐに来られ、これは別にして大事にしようと言ってくださいました。その時の陶片がこの写真です。

私はこの時の子供達の目の輝きが忘れられません。あの時、この小さな陶片が、この上ない宝物だという共通認識の上になりたった空間が存在しました。凄い宝物だと本気で思ってくれている情熱的な目に、私は夢中になり、つい相手が小学生だということを忘れて説明していました。そんなわけで、判りやすい説明だったかどうか思い出すと不安です。あの時私は子供に話してはいませんでした。まだ数少ない陶片仲間達が目の前にいたのです。彼等は小学5年生だそうです。私は10~15才くらいの頃、自分の目で何かを拾うというのは大切なことだと思っています。買うのでも、与えられるのでも、習ったことを覚えるのでも、見学するのでもなく、自分だけの価値を見つけて拾って欲しいと思います。海から、山から、公園から、街中の雑草から、都会の看板の文字から、雑誌の広告から・・・何でもタダで拾ってくるという、人生を楽しむための大切な行動様式を身につけてほしいと思います。「拾う」という授業を、小中学校でぜひやって欲しいなと私は思います。えっ?親が嘆くって・・・そお?
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by touhen03 | 2006-10-24 00:45 | 県外の海岸と川