蝦夷地探検 その2

さて漂着物学会北海道大会が終わり、一人でぶらりと道南へ。陶片目的の上ノ国町の海岸は埋め立てられて、陶片はほとんど無し。上ノ国町館調査整備センターで見せて頂いた陶片や、得がたい資料(これだけでも、こちらまで来た甲斐は十分にありました)については、また後日報告するつもりです。
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天の川という名の、たっぷりと水量のある川でした。河岸も、それに続く海岸の波打ち際も、美しい色の小砂利と、つるつるに摩滅したビーチグラスで敷き詰められていました。
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これが上ノ国の海岸で拾ったものです。陶片に誘われてはるばる来ましたが、拾ったのはこれだけでした。大きな明治の印判の上に、たぶん江戸かなと思う小片。一番下の手描きの染付はよく見ると赤絵の痕跡があり、どうやら明治以降のもののようでした。僅かな破片ですが、かつて海底が白く見えるほど陶片があったという、その夢をくっつけて持ち帰りました。

隅から隅まで陶片を探す間、私は目の焦点を陶片用に調節していましたので、目に入るのは色のきれいな小石やビーチグラス、アカネズミの齧ったクルミくらい。なんだか淋しい海岸でした。でも、陶片は無いとわかった後、目を自由にしたとたん、突然ピンクの貝殻が次々飛び込んできて驚きました。サクラガイ、オオモモノハナガイ?でした。赤い色をしたヒオウギガイ?、ある程度の大きさがあるのに色の美しい巻貝は、後で図鑑を見るとニシキエビスガイというのに似てました。少し傾きかけた陽に照らされて、赤いメノウが波打ち際の小砂利の中で輝いていました。ここでも真っ白い雪の笠達が、たくさん、たくさん散っていました。

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上ノ国の海岸へ出るには、こんな道を通ります。アスファルトで舗装していない小道。日本中の道路を作る皆さん、どんな小さな道でもアスファルトで固めるのは止めましょうよと言いたくなりました。
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こちらは駅へと続く上ノ国の大通り。ずいぶんと歩いた後で、すっかり疲れていましたけれど、この街路樹を見て元気になりました。何だと思いますか。たぶん姫リンゴの木です。実はちょっといびつですが美味しかったから。この木がずーっと植えられているんです。
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酸っぱ~い!でも、レモンでさえ食べてしまう私にとっては、瑞々しくて気持ちの良い味。つい歩きながら、幾つもつまみ食いしてしまいました。上ノ国町は素敵な町でした。
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by touhen03 | 2006-10-31 01:52 | 県外の海岸と川