31日の鞆

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 先月31日、鞆へ行ってきました。今回は東京から来たKさんと一緒でした。鞆は初めてのKさんと鞆の町の中を散策し、いつもの干潟で陶片拾いも一緒にしました。Kさんは海岸の環境問題にずっと取り組んでこられた方です。

 私もこれまで陶片を求めて、いろいろな汚い海岸や川を歩いてきました。どこへ行ってもゴミだらけ。まるでこの社会の臓物、排泄物が人間の住む世界の境界線に打ち寄せられたかのような、果てしも無いゴミの山。どこまでも、どこまでも、日本中の海岸にこのゴミは散乱しているのだろう。一つ一つは小さくても、その全体像を想像すると、巨大な怪物の鱗の一枚一枚を見ているようで気味が悪かった。ところが、その怪物を相手に、鱗の一枚一枚を拾い、分類し、調べることで、この怪物の存在を明るみに出し、消してしまおうという取り組みがあることを、私は漂着物学会の縁で知りました。ある海岸の、一定範囲に散乱しているゴミを皆で拾い、ただ拾うだけでなく、どんなゴミがどれだけあったか数え、それを日本中の海岸で繰り返すことで、きりもなく、捉えどころもないように思える海岸のゴミを数値化して、目に見えるようにしてしまおう、そして無くしてしまおうという活動。JEANと言います。Kさんは、その代表なんです。華奢な体にそんな大きな夢をいっぱい抱えた彼女に手伝ってもらっての、今回の陶片あさりでしたが、やはり私一人よりも鞆の神様のご機嫌も良いようで、素晴らしいものがたくさん出ました。
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 古い唐津の皿です。右端と中央は窯で重ね焼きをした時の砂が付いています。(砂目跡)右端の陶片は高台内中央が出っ張っています。17世紀前半のものだろうと思います。中央はKさんが拾ったもの。これは真ん中の出っ張りは無いようです。これも17世紀前半。しかし、これ高台周辺が今まで宮島で拾ったものとちょっと違うような・・・後で宮島の陶片を見てみます。左端の陶片にも重ね焼きの跡がありますが、砂目跡ではないのかも・・・高台内中央が出っ張り(でも削り残しの荒い跡はないです。中央部は摩滅した感じもしますが・・・)高台は低くて、高台脇との区別が明瞭でない感じ。これは他の二つよりもひょっとして古い?砂目跡タイプは宮島でたくさん拾っていますけど、このタイプは数が少なくて、実は自信がないんです。アブナイことは書くまいかと思ったのですが、ちょっとドキドキしています。

 他にもいろいろ面白い陶片があるのですが、気が付いたら12時のシンデレラどころか、1時近い!ここでひとまず寝ます。
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by touhen03 | 2007-04-05 00:51 |