31日の鞆 その3

Kさんが拾ってくださったものです。
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 直しのある陶片は今までにも拾っています。焼き継ぎという方法で繕われたもので、ガラス質の接着剤を使っています。しかし、これはもしかしたら金継ぎではと思ったのです。金継ぎとは、漆で接着して、その上から金粉を蒔いて仕上げる美しい繕い方法です。キズを隠すのではなく目立たせて、新たな美しさを生もうという不思議な発想の修理法。実用本位の焼き継ぎに比べて、お金もかかったのではと思います。Kさんが見せてくれた時に驚きましたが、でも割れ目に染み込んだ汚れかもしれないとドキドキする心を抑えました。

 帰って洗ってみました。他の陶片と一緒にハイターにつけました。後で考えると、蒔絵の器を漂白剤に浸けるなんてまずかったかしらね。家には陶片コレクション以外、高級な器が無いもんですぐに頭に浮かばなかった・・・(ーー;) でも、とにかく汚れは落ちました。そして金色に見える部分は変わりがありませんでした。よく見ると継ぎ目の金色?は小さく欠けた部分(指で触ると凹を感じます)にもあります。縁の部分、左端にも金色っぽい部分があり、光にかざすと、どうやらここは確かに何か塗られている感じ。手で触ると、周りに比べてへこんでいます。もっとも欠けたというより、手触りは窯で焼いた時に元々へこんでいたのでは・・・と思うような滑らかなへこみです。塗ってあるものは手触りに影響を与えるとはとても思えません。これは金継ぎなのでしょうか。ただ海岸で拾ったことは今までに一度もなく、漆や金が海岸でそんなに長く保存されるものなのか、よくわかりません。どなたか、詳しく判る方教えて頂ければうれしいです。
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 裏はこんな感じです。裏だけ見ると、焼き継ぎのガラス質の部分が摩滅した感じとあまり変わりません。
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by touhen03 | 2007-04-10 06:31 |