文明開化の蒸気船?

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 長い間、おもしろい柄だと思って大切にしていた陶片がありました。写真左側、似島で拾った碗です。中央の模様を見てください。私は船ではないかと思うのです。それも帆柱がたくさんある蒸気船。今回、竹原の加茂川で拾った碗の蓋(写真右)に、よく似た柄を見つけましたので取り上げてみました。

 昔の陶磁器の模様に思い込みは禁物で、どうみても〇〇に見えると思っても、まるで違っていたなんてことはありますので、見た目だけで船と決めてしまうのは危なく、ちょっと冷や汗モノの記事なのですが、二つの陶片には共通点があります。模様は表裏とも手描きですが、型紙摺りタイプの印判食器のような鮮やかな藍色をしています。中央部分(見込み)に崩したような簡単な模様があり、外側の模様も江戸時代のものに似ています。生地も真っ白ではありません。これらはたぶん、明治時代のものだろうと思います。

 見込みの模様を見てみますと、これが船なら共通した特徴があります。マストが2本あるのです。江戸時代の和船は例外はあるらしいですが、だいたい1本マストです。帆柱が複数あるのなら、これはたぶんペリーが乗ってきたような蒸気船?黒船模様なのでは?文明開化のお茶碗というわけです。ちょっと妄想が走りすぎな気もしますが、興奮してきますでしょう。なんだかアブナイなあ・・・

 そして今回、加茂川で2つ目の蒸気船?を拾ったのです。もっとも、こちらは簡略化がさらに進んでいて、帆柱は簡略化した網代のようにも見えます。単独だと何にでも見えそうな気もしますが、似島の模様と比べてみると斜めの線は帆を表しているのではないかしらん。どうかしらね~(^^ゞ

 これが蒸気船模様なら、2つ目の意味は大きいなと思っています。この2つの陶片、時代は同じでも、外側の模様はまるで違います。蒸気船模様?は複数のデザインに描かれていたわけです。もっと色々な蒸気船模様?があるのでは・・・と、つい思ってしまいます。みなさま、こんな模様の陶片に出会ったことはありませんでしょうか。
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by touhen03 | 2008-03-15 07:46 | 陶片コレクション