広島の砥部焼 蛇の目釉剥ぎ小皿 その1

 今度は蛇の目釉剥ぎのあるもので、今回、砥部焼の可能性が高いと判ったものをご紹介します。
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 型紙摺りで蛇の目釉剥ぎのあるタイプです。本来、型紙摺りは明治時代に盛んで、その後しだいに銅版転写に代わったと私は頭に入れていました。ところが、砥部では大正時代になっても型紙摺りは盛んだったようです。そして、一番驚いたのが、これまで紹介した目跡付きのものよりも、蛇の目釉剥ぎの方がより新しい場合があることです。砥部では明治末以降の海外輸出時代になって、蛇の目釉剥ぎが復活しているのです。コストが原因だそうです。
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 蛇の目釉剥ぎの上に、この足付きハマを載せ、その上に別の器を乗せて窯で焼きました。その方が、釉の掛かった表面から窯道具を剥がすより、窯で溶着してしまう率が少なかったのでしょうね。
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 こちらは手描きの小皿です。見せて頂いた上原窯、深田窯、陶祖下窯などの発掘陶片の中に、これらとそっくりなものが幾つもありました。また、今回持っていかなかった、蛇の目釉剥ぎの白磁小皿と瓜二つのものが、深田窯、弘法師窯などにたくさん出ていました。みんな、幾らか共通の雰囲気を持っています。白磁、色の帯を一部に掛けたもの、簡単な手描きの絵付けなど、非常にシンプルなデザインが多いようです。裏側は、表面にロクロ?の跡がそのまま残ったり、ややでこぼこがある場合も多い。高台は少し歪んでいることが多いです。この裏側の特徴は、型紙摺りの小皿も、目跡付きの銅版転写小皿にも共通しています。
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by touhen03 | 2008-06-21 07:26 | 陶片コレクション