2008年 10月 31日
10月27日の鞆 その2 地元の方の拾った陶片
干潟から古い陶片を拾ってネクタイ留めなどに加工して楽しんでおられる方もいます。以前それらの写真を見せていただいたことがありますが、その方とは夕暮れ近くになって干潟で出会いました。埋立反対の署名活動をされている場所には、どなたが拾われたのか、型紙刷りなどの陶片がありました。あきらかに時代の見分けができているようでした。
みんなこの干潟に関心があるのですね。広島のいろいろな場所を歩きましたが、多くの海岸や川は忘れられています。こんなに地元の方に見守られ、愛されている干潟はそうそうあるものではありません。埋立問題で注目されているせいもあるでしょうが、話してみると、鞆という土地への愛着を感じます。鞆は江戸時代の港湾施設がすべて残り、古い町並みが残っているだけでなく、それを育てた世界が今でもまだ崩壊せずにそこにあります。古い祭も残っています。鞆の遺跡や町並みは、実は無形文化財のような得がたい空気の中で保存されているようです。