カテゴリ:陶片コレクション( 64 )

旅の破片

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 似島で拾ったこれ、なんだと思いますか?釉は多少掛かっているみたいですが、側面はブツブツとした感じで、とても粗末なしろものです。海岸や川でたまにみかけたことがあり、最初は戦時下のものだろうかと思っていました。

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 実はこれ、汽車茶瓶の湯呑だろうと思います。今のようにペットボトルなどの無い昔は、旅をすると、駅弁と一緒にお茶を入れた粗製の茶瓶を買っていました。骨董店で買ったこの茶瓶には国鉄の動輪マークが入っています。下の数字は、何回撮ってもうまく写らなかったのですが、たぶん特許と読める文字がありますので、その番号でしょう。この手の茶瓶、大正時代から昭和30年代くらいまで売られていました。そんなに古いものではないのですが、これを買っての旅に、今とは違う旅情を感じます。

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 こんなふうに湯呑を重ねて売っていました。蓋も兼ねていたのです。

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 湯呑はやはりブツブツとした肌をしています。コストを下げるためにできるだけのことをしたのでしょう。

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 上から撮ってみました。持ち手は細い針金です。

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 底はこんな感じ。

 たまには持ち帰った人もいたらしく、海岸や川からも汽車茶瓶は出てきます。ただし、粗製の茶瓶は割れやすかったか、今まで拾ったものは粉々でした。海岸や川で見つけるためには、パーツの特徴を覚えておく必要がありそうです。
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by touhen03 | 2016-03-25 08:05 | 陶片コレクション

2016年の陶片部屋

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 今日は暖かい日でした。もう春そのもの。わかっていても騙されそうな陽気でした。こんな日に仕事が休みなのは幸せなことです。陶片部屋も網戸にして風を通しました。ついでにちょこっと撮って、久しぶりのネタに。(^^ゞ 元は祖母の部屋でしたから、介護用のベッドや小さな仏壇が今でもそのままです。押入れの中も、祖母の箪笥も今では陶片だらけ。

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 奥の箪笥に掛けてあるレトロな前掛けは、土岐市の陶器材料会社のもの。これ、なかなかカッコイイでしょう?

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 全部で1万個以上あることは確かですが、総数は不明。この冬は数えてみようと思っていましたが、けっこう時間かかりますからね、つい他のことをしてしまい、今も謎のままです。ま、いっか (^◇^)
広島県内の陶片で、数と質、保存状態ともにダントツなのはやはり宮島。今は出なくなりましたけどね。細かいですが、鞆の陶片も数は多いです。近代モノなら似島かな。今年は尾道周辺の地域のものが増えそうです。県外の頂きもの陶片も一角を占めておりますし、産地の川から拾った貴重なものもなんとか収納しております。写真のために引き出しを開けましたら、ちょっと華やかになりましたよ。

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 陶片部屋の入口です。昔はこの部屋で寝ることができましたが、今は無理です。寝相が悪いと陶片を割ってしまいそうですから。部屋の外にも陶片がはみ出しております。祖母の食器棚は陶片の飾り棚となりました。やはり元食器ですのでよく映えます。ここは時々内容を入れ替えて楽しんでいます。

春になると潮が良くなりますからね。日も長くなるし、陶片拾いの血が騒ぎます。
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by touhen03 | 2016-02-14 14:03 | 陶片コレクション

謹賀新年

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 年明けのブログ、何にしよう・・・年末の慌ただしさの中で、とりあえず思いついたのがこれ。富士山!近年、世界遺産にも登録されましたしね。新幹線の窓から見てさえ、あの大きさ、存在感に驚きます。初めて見た時、うわ~きれい!と思いました。信仰の対象となったのも無理もないです。

 昭和戦前の吹き墨タイプには富士山柄多いです。この写真は似島、江田島、下蒲刈で拾ったもの。飯茶碗が圧倒的に多い気がしますが、湯呑や、たまに小皿なんかも出ています。集めてみると、シンプルですが、これはこれで良いデザインだなあと思います。統制番号が入っていることもありますので、このタイプを高台付きで拾ったら、まず底を確認します。

ところで念のためと、我がブログを検索してみると・・・うわっ、やはり!新年ネタではありませんが、富士山の吹き墨一度取り上げてますな。せめて、以後拾った富士山全員集合くらいの情熱で作るべきでした~!

皆様、今年もよろしくお願いいたします。
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by touhen03 | 2015-01-01 01:12 | 陶片コレクション

謹賀新年

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 今年が来るのを待っていた陶片たちです。真ん中の手描きのウサギ2匹は江戸後期の蓋物に描かれたもの。その斜め下は17世紀半ばくらい、かなり古い時期の染付皿です。江戸後期のウサギの左には昭和のゴム印ウサギもいます。これは砥部産で、〇にトの字の、統制番号ではないかと思われるマーク入り。周りを囲んでいるのは型紙刷りや銅版転写の印判皿。ウサギ模様は、長い時を超えて愛されてきたようです。

今年もどうぞよろしくお願いします。
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by touhen03 | 2011-01-01 00:01 | 陶片コレクション

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 お~っ、臣道實践、職域奉公!出ましたね。戦時中の絵葉書もこの標語であふれてます。即時代が判ります。
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 こちらは○公マーク付きです。


一言で針と言っても、いろいろ種類があるのですね。私は和針と洋針の区別もついていませんでした。皆さま、いろいろ教えてくださってありがとうございます。「がすくけ」とは和針の一種で、木綿・麻・ウール用のくけ針だそうです。私はくけるっていうと、服の裾の「まつりぐけ」くらいしか知らなくて、そのあたりは母親に聞きました。できるだけ針目が目立たないように裏をくぐらせて縫うらしいです。繊細な手仕事なんですね。三ノ五というのは、三が木綿、五は長さをあらわします。がすくけで検索してみると、たくさん情報があって驚きました。がすくけ(がす針)も数字も、今でも和針に使われている用語なんですよ。ちなみに和針って糸通しの穴が小さいですね。家にもこんな穴の針があります。糸が通しにくくて嫌いでしたが、あれは和針だったのか・・・ 広島県針工業協同組合のサイトに針について詳しく載っています。それによりますと、和針には絹針、つむぎ針、がす針、それにがす針とは別に木綿針ってのもあるようで、「ふとん針」はここに分類されます。「もめんえりしめ」はがす針の一種らしいです。
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by touhen03 | 2010-02-07 21:37 | 陶片コレクション

陶片とフジツボ その3

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 フジツボは剥がしても跡が残ります。珍しい陶片に集団で棲まれては困ることもありますが、それでも陶片をより美しくすることがあります。これは灯明具ですが、見てください。いたるところフジツボの跡だらけです。さすがに海揚がりなんて言うと大げさですが、これが無かった昔を私は考えられません。陶片とフジツボと海の神様の共同作業で生まれた美だと思っています。ちなみに、裏には珍しく跡ではなく、フジツボそのものが残っています。たまたま中身がなく、まわりの殻だけでしたので、残したのです。
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by touhen03 | 2009-07-15 22:49 | 陶片コレクション

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 宮島から出た軍人人形ですが、拾った直後の写真を撮っておけば良かったと悔やまれます。なにしろびっしりフジツボに覆われていたのです。ほとんど本体を覆い隠すほどでした。ここまでフジツボ化していますと、たいしたものでなければ拾うのを諦める場合もあります。しかし、フジツボ達にとって不運なことに、以前拾った貴重な軍人人形の破片と同じもので、しかも完品!もう、狂ったように私は剥がし続けましたです。フジツボはうまく剥がせても跡が残ります。一つや二つならともかく、全身フジツボの跡だらけ。最初は嘆いたのですが・・・でも、これはこれで別の趣が出ていると思いませんか。足元に組み伏せた敵を銃剣で・・・という物騒な人形ですが、どことなく漂着仏のよう。海で長い間修行して、足元の敵もろとも神仏の域に達したか。

次回はフジツボによって美しさの増した陶片を紹介いたします。
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by touhen03 | 2009-07-13 23:14 | 陶片コレクション

陶片とフジツボ その1

 陶片窟日記には不思議な現象があります。検索でこのブログに来られる方のキーワードで一番多いのが、いつもなぜか陶片ではなくフジツボなんです。フジツボをテーマに書いたのは、せいぜい宮島の大鳥居の話くらい。自身で検索してみても、すぐにはこのブログなど出てきません。たぶん陶片の付着生物として出てくるのが積もり積もった結果だろうか??? たくさんの方がフジツボ目的でこちらに迷い込み、陶片責めにあっておられます。m(_)m 

 最近、岩波科学ライブラリー159「フジツボ 魅惑の足まねき」(倉谷うらら著)というフジツボの本が出ました。(beachcomberjpさんのブログで詳しく紹介されています) 読んでみて楽しかったので、触発され?このブログでもとうとうフジツボ&陶片付着生物についてシリーズで正面から取り上げてみることにしました。
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 実は海岸の生物の中で、私にとってフジツボほど身近な生物はいません。なぜならフジツボはよく陶片を棲家にしてしまうからです。場所によっては拾うはしからフジツボだらけということもあって、その場で小石を使って剥がします。陶片を割らないよう、フジツボだけ剥がすには多少の手加減が要りますが、私はなれたもので、道具も使わずこれまで数えきれないほどのフジツボを虐殺してきました。地獄の閻魔様がもしもフジツボだったら、私はきっと地獄の中でも一番恐ろしい地獄へと真っ逆さま・・・でしょうね。でも世のフジツボを愛する方々、お許しください。仕方がないのです。適度にフジツボが付いた陶片は風情があるのですが、陶片たちを陶片部屋で集団生活させるため、生物系の付着物を残しておくとニオイが大変なことになります。収集の初期に体験してますからね~
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 陶片の隅っこにひっそり数個くっついているようなのは、私も哀れを感じて、せめて冥福を祈ったりするのですが、中には性悪なのもいます。これは似島で拾った江戸後期の染付ですが、こんなところに棲み付いたフジツボは我を忘れて剥がし続けます。陶片の模様の上にどっかと胡坐をかいて座っているようなフジツボは私にとって親の敵みたいなもんです。

とはいえ、陶片のフジツボ、悪いことばかりではありません。それは次回に・・・
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by touhen03 | 2009-07-12 22:27 | 陶片コレクション

あっ、一致しました!

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 「鞆の埋立予定地の陶片図鑑」を作っていると、こんなこともあります。

これから2、3日留守にします。9日頃、再びアップできると思います。
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by touhen03 | 2008-12-06 08:29 | 陶片コレクション

砥部焼ではなかったもの

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 今回持っていったものの中で、砥部焼ではないだろうと言われたのがこの3つです。左端は絵の感じがどうみても近代モノでしたし、中央も近代によくありそうな雰囲気ですのに目跡がありました。ただし、中央のものは目跡が5つではなく3つです。右端は時代が私には判らなかったのですが、目跡の感じが近代のモノに似ているため、一応持っていったものです。
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by touhen03 | 2008-06-21 08:07 | 陶片コレクション