カテゴリ:呉線沿岸( 38 )

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 呉市・黒瀬川で拾った陶片、採れたてホヤホヤの写真です。新鮮な泥付き。大きな川の河口付近としては、これでもわりときれいな方です。

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 そしてこれが、漂白剤入りのお風呂に入った後です。玉のお肌になりました。

 今回拾った陶片は計41個。内訳は、

 江戸陶片4、 型紙摺り15、銅版転写6、
 統制番号入り・代用品・軍隊用食器らしいもの7、
 その他近代・現代モノ7、時代不明2

 用途は、
 食器34、容器3、その他用途不明4

 型紙摺りが多いですが、小片は拾わなかったものもありましたので、実際はもっと多かったと思います。しかし昭和の陶片、戦後の陶片も多い場所で、陶片の数の割に拾った数が少ないのはそのためです。

 海岸や川の陶片構成の典型にピラミッド型があります。ごく少数の江戸モノを頂点に、型紙摺りが少し出て、銅版転写、ゴム印、統制番号入りを含む、その時代のモノが大量にあり、そして明らかに戦後のモノも多いというタイプです。たった一度拾った印象に過ぎませんが、黒瀬川はどうか。確かに新しい陶片の多い川ですが、型紙摺りの方が、銅版転写よりも多いという特徴を持っていました。ゴム印も大きな破片が割とすくなかったです。銅版転写~ゴム印、つまり大正から昭和初期のものがやや少ないのかもしれません。時代不明のものも出ていますし、何度か拾うと印象が変わるかもしれない川だと思います。この川の近くに戦前、軍の重油の貯蔵庫があったという情報をネット上で見つけました。軍用食器らしいものが出たのはその影響かもしれません。

 地方都市の郊外にある大きな川で、比較的水がきれいで、川底の砂がかたくて歩きやすい。川の雰囲気は広島市郊外の八幡川に似ていました。もっとも八幡川の方は時に須恵器や17世紀の伊万里や唐津が出ていますけれど。
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by touhen03 | 2015-05-06 09:50 | 呉線沿岸

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 土器とはいっても、たぶんそんなに古いモものではないだろうと思います。これ何でしょうね。イイダコ壷かな?くらいの気持ちでとりあえず拾い、集合写真でアップしようとして、やはり気になるなあと写真を撮りました。焼塩壷の可能性はないかしらと。でもまったく自信なし。粗塩を素焼きの小壷に入れて蒸し焼きにするとニガリがとれて美味しい塩になるらしいのですが、この粗製の壷はそれではないかと急に思いついただけです。焼塩壷について知っておられる方教えてください。壷の断面を見ると厚みが一定ではないです。ロクロ使ってないのかしら。

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 焼塩壷なら蓋がついていることが多いらしいです。口の部分、簡単な蓋をかぶせることができるかな。

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 口の部分のアップです。ちょっと分厚過ぎますかしらね。
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by touhen03 | 2015-05-03 16:14 | 呉線沿岸

黒瀬川の陶片 その3

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 黒瀬川で拾ったその他の近代モノ、時代不明のモノ、いろいろです。

 上段は銅版転写モノ。右端は段重で、たぶん3つくらい重ねて蓋がついていたはず。白粉入れなどに使われたようですが、これは少し大きめサイズですね。何を入れたのかしら。残り3つは銅版転写皿。どれもちょっと残念な割れ方でした。

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 上段左端のこれ、ちょっと見に猫っぽいですけど、木賊(トクサ)と一緒に描かれていますから兎のようです。兎と木賊は定番の柄なんですね。ちょっと目つきが悪いウサギさんですが可愛いです。耳が残っていて欲しかったなあ。もう一匹の顔も残っていて欲しかったなあ。残念。

 中段左端と、その隣は銅版転写皿。その右隣は菊花型押し皿。これもときどき出てくる定番です。このデザインは江戸時代から好まれたようですけど、近代になっても一定の人気があったようです。このタイプ、砥部でもたくさん作っていたようですが、これがどこの産地のものかは私には判らないです。右端は、これは何でしょう。高槻のように足があります。盃洗いに形が似てますけど、幾らなんでも小さ過ぎるかしら。盃洗い、けっこう小さなものがありますけど・・・

下段左2つは、一応持って帰ったのですが、洗ってみるとやはり、近代モノのようでした。汚れが薄い膜のようについていると、染付がちょっと抑えた色に見えてしまうのです。馬の方は縁の感じでたぶんダメだろうとは思っていましたけど。ま、こんな形で私の元に来たのも何かの縁。陶片の運を運んできてくれないかな。その隣は時代、用途不明。そう古いモノではないと思いますけれど。右端の粗製の壷、何だろうと思いながら拾ったもの。急に気になってきましたので、次にアップします。
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by touhen03 | 2015-05-03 15:26 | 呉線沿岸

黒瀬川の陶片 その2

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 黒瀬川の陶片で目立ったものに、もう一つ型紙摺りの印判モノがありました。中にはかなり良い状態で出てきたものもあります。中段右端とその隣の日の丸と旭日旗模様は広島では案外見つからず、たまに拾っても小片でしたから、とてもうれしかったです。下段中央の破片には簡略化された可愛い竜が顔を覗かせています。
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by touhen03 | 2015-05-02 22:46 | 呉線沿岸

黒瀬川の陶片 その1

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 呉市の黒瀬川で拾った陶片をご紹介します。まずは今回おもしろいものが多かった昭和のものから。

 上段、左端は統制番号「肥19」の大ぶりな碗。その隣は前の記事で取り上げた統制番号らしい「〇ト2」の国民食器タイプの碗。右端は「岐291」の吹き墨タイプの碗。

 中段、左端は「岐285」高台のみで、縁がかすかに立ち上がっていますので、湯呑か? 左から2つ目は前の記事で取り上げた防衛食容器の蓋。「防15」、特許真空容器とのみ記され、容器の開け方の説明はなし。防衛食容器は、容器の底に「防・・・」とは別に統制番号が入っていたりしますが、蓋のみなのでその点は不明。その右隣は軍隊用っぽい形の食器。深川製磁の富士に流水のマーク入り。星かイカリのマークが入っていたのではと思うのですが、惜しいことに残っていません。右端はゴム印の龍の碗。昔人気のあった柄らしく、よく出てきます。これはちょっと小さめか。

 下段は前の記事で取り上げたウテナ陶製壜、色っぽい陶片、そして右端はヒシクラというマークの入った昭和っぽい小皿。この手の販促モノ、醤油屋さん、酒屋さんがよく出していたけど・・・と検索してみましたら、ありました。ヒシクラ株式会社、大正8年創業の鳥取県倉吉市の醤油メーカーのものでした。
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by touhen03 | 2015-05-01 22:30 | 呉線沿岸

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 黒瀬川でこんなの拾っちゃいました。いや~、びっくりしましたよ。突然こんな姿で出てきましたから。

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 読者サービス?のためアブナイ角度から。(^◇^)v

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 鋳込み成形です。戦後のかなり新しいものでしょうね。置物かしら。もしかしたら、お酒の壜かなと思うのですがどうでしょう。たぶん頭があったでしょうけど、もしも完品だったら案外がっかりかもしれないです。余分なものを欠いたせいで、私のコレクション上もっとも色っぽい陶片となったのかもしれません。

※ 追記(^◇^)
鋳込み成形を見た時、つい鞆の保命酒狸徳利を思い浮かべてしまいました。あれの新しいタイプは鋳込み成形ですからね。色っぽい酒瓶も知っていましたしね。しかしこれ、酒瓶にしては姿勢がエロい。ヤバ過ぎます。酒瓶じゃないかもね。(^^ゞ 完品だったらブログにアップできなかったかも。陶製のその手の根付けなんか、そのうち出てくるかも・・・と思ってますけどね。どうせなら、江戸時代とまではいかなくても、せめて型に粘土を詰めたタイプだと良かったなあ。でも、これはこれで、なかなか豊満なヴィーナスちゃんです。
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by touhen03 | 2015-04-26 00:07 | 呉線沿岸

蓋付メヌマ壜

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 一方こちらはガラス製のメヌマ壜。拾った時は汚れで蓋が金属製にも見え驚きましたが、プラスチック製です。このタイプのメヌマ壜としては比較的新しい、戦後のものだと思います。でも、蓋が付いているのがうれしいです。

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 戦前のものも、同じように底にエンボス文字がありますが、右から左へ書いてあるのに対して、これはもう現在と同じ、左横書きとなっています。しかし、一瞬、右からマヌメと読んでしまう私が怖い・・・
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by touhen03 | 2015-04-25 23:11 | 呉線沿岸

黒瀬川の戦時下白磁

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 戦時下の陶製壜。ウテナの化粧品容器です。統制番号はありませんから、以前、骨董市で入手したものより古いタイプだと思います。本来ガラス壜だったものを陶製にした代用品ですが、とろっとした姿、白すぎない色、スクリューの部分の造形など、本来のガラスより美しいのではと思えることも多くて、戦時下の白磁と勝手に名付けています。お皿や碗が完品で出ることは滅多にありませんが、これらの容器は使い捨てですので、ときどきころんと無傷で出てきます。もっともこれは多少のキズがありますけれど、私の感覚では立派に完品です。(^◇^)v
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by touhen03 | 2015-04-23 22:44 | 呉線沿岸

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 今回の黒瀬川陶片でイチオシはこれ!形がちょっと歪んでますが、〇にトの字のマーク入り。ゴム印のようです。限りなく統制番号っぽいですが、以前砥部の資料館で聞いた時は、その点は判らないと言われました。が、このマークは砥部のものだそうです。どう見ても統制番号だよねえ・・・今回、国民食器っぽいデザインの碗にこのマークがついていました。ただ、他の国民食器と違って、高台のまわりにも緑の線が入っています。

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 碗の内側には蛇の目釉剥ぎがあります。窯の中で重ね焼きをする時、器と器が溶着しないよう、あらかじめ釉をドーナツ状に剥いだものです。これ、本来は江戸時代の技法です。大きな産地では近代になってからは廃れています。しかし東南アジアなどに安価な食器を輸出していた砥部では、むしろ大正時代以降に多用されるようになったそうです。

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 この碗、おもしろいことに乾いた状態では、この写真のように緑の線がはっきりしなくなってしまいます。上の写真は、そんなわけで表面を濡らして撮影しています。なんだか河原の小石みたいな碗です。
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by touhen03 | 2015-04-22 23:31 | 呉線沿岸

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 おおっ、これはもしや・・・

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 当たり~!防衛食容器の蓋、丸ごと1個!これ、蓋の開け方の説明が省略されてるぞ。防衛食容器の蓋はときどき拾いますが、これは初めてかも・・・と書いてから、はて?私が宮島で初めて拾った記念すべき半分欠けの蓋が同じように説明なしでした。(^^ゞ 改めてしみじみ見ています。

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 浅い流れの中に、こんなのがころん、ころん・・・情島への未練がその度にころん、ころんと取れていくような気がしました。陶脈も確かにありますが、ここはどちらかというと広い範囲に散らばっています。
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by touhen03 | 2015-04-21 07:32 | 呉線沿岸