宮島の灯明具

 さて今年最後の記事を何にしようかと考え、漂着物学会・種子島大会とダブったためアップできなかった10月半ばの宮島行きの話で今年を締めくくることにしました。

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 10月16日のこの日は、トンボ玉作家で、旧石器の研究家のYさんと一緒でした。最近の宮島は数年前と比べると、陶片の量も1/10程度、質的にもあまり良いものが出にくくなっていますが、厳島神社の女神様たち、よほどYさんがお気に召したとみえ、この日は久しぶりに良いモノが出ました。これはYさんが拾われた灯明具です。写真だけ撮らせてもらいました。有田にある佐賀県立九州陶磁文化館の出している平成6年度特別企画展図録「よみがえる江戸の華ーくらしのなかのやきものー」にもほぼ同じものが出ています。それによると、19世紀、唐津系のタンコロのようです。碗の部分の中央に灯芯を立てる筒状のものがあります。宮島は灯明具のよく出てくる場所で、これまでにたくさん拾っていますが、これほど保存状態の良いものは珍しいです。
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 横からの姿と底はこんな感じです。

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 こちらは以前私が拾ったモノです。同じタイプだと思うのですが、しかしこの保存状態がちょっと悲しい・・・(^_^;)
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 ほら、底もそっくりでしょ。来年は拾うぞ~!

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 もう1つ、これもこの日Yさんが見つけた17世紀の青磁片です。これは私が頂いてしまいました。ありがとうございます。実はひと目見た時、私は言葉には出しませんでしたが、内心近代モノでは?と思ったのです。人工的な嫌な色に見えたのです。しかしYさん、さすがです。持ち帰りハイターに浸けて洗ってみると、美しい色になりました。灰だらけのシンデレラが輝くばかりのお姫様に変身!確かに、確かに17世紀の青磁だと思いました。自分の目がちょっと悲しかったです。(^^ゞ 

それでは皆さま、良いお年をお迎えください。
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by touhen03 | 2007-12-30 22:43 | 宮島

メリー・クリスマス!

さあ今年も世界中のキリスト教徒と、日本の仏教徒(?)が祝うクリスマスがやってきます。このブログでも、何かやらねば・・・
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 私の家ではクリスマス・ケーキ様を信仰しております。そこで今回はケーキ!生クリームを添えて召し上がってくださいませ。なんだ能の無い、陶片並べただけじゃないかって?

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 そんな方のために、ちょっぴり刺激的な写真もどうぞ。家族にバレると怒られそう。(^^ゞ でもね、美味しい腸詰のソーセージだって、洗って中身を詰める前は似たようなもんですわね。この染付〇器もソーセージにした豚さんの腸のように、しっかり洗って、熱湯で茹でてありますよ。こちらはちょっと和菓子っぽい。さすが和同士です。こちらも泡立てた生クリームを添えています。南の珊瑚礁の味がします。

原材料:
ケーキ・・・江戸陶片、18世紀くらいか。
ケーキに添えた生クリーム・・・江戸の紅皿、19世紀。
和菓子・・・染付便〇、明治時代。
和菓子に添えた生クリーム・・・種子島で拾いました。
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by touhen03 | 2007-12-23 23:00 | 陶片コレクション

石製の沈子

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 6日の鞆で一番の収穫は石製の沈子でした。上の小さいのが今回拾ったものです。右下は以前、同じ鞆の干潟で拾ったもの。左下は走島で拾いました。走島は鞆港からフェリーで40分ほどの島です。まだ漂着物を拾い始めて間もない頃で、宮島でくらわんか茶碗、走島でこれを拾ったことで、ビーチコーミングが私の中に定着しました。この沈子、私にとってはビーチコーミングの沈子でもあったわけです。自然石に穴を開けた素朴な漁の道具は何も知らなくても感動します。拾った時はビニールの細いロープの切れ端が付いていました。比較的最近まで使われていたのです。今なら決して捨てたりしないのに惜しいことをしました。私の妄想もビーチコーミングとともに育った部分があるようです。このタイプの沈子は瀬戸内海独特のものだそうですが、資料館などで見るのは大きなモノが多く、今回のように小さいのを私は初めて見ましたので嬉しかったです。
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by touhen03 | 2007-12-15 23:08 |

12月6日の鞆

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 今回は陶片の収穫は少ないのですが、写真の方は、妙にリアルに撮れました。埋立予定地を堪能してください。臭いまではお届けできないのが残念です。
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 生活排水が流れています。もちろん、こんな場所からも平気で拾います。
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 血が騒ぎます。ああ、また拾いに行きたい~!
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by touhen03 | 2007-12-13 22:48 |

12月6日の鞆

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 先週の6日、鞆の埋立予定地へ行ってきました。いつもの場所ですが、陶片だらけの干潟を見るたびに感動します。ここは焚場の調査のため、一度掘られているそうです。何メートルもゴミが堆積していたそうです。そのまま埋め戻したそうですから、きっと陶片もぎっしり詰まっていることでしょう。ふへへへ・・・広島で唯一、陶片埋蔵量の心配の無い場所なのです。
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 ただし、今回も収穫は今一つでした。ちょっと腰を痛めているので、型紙摺りの小さな破片などは拾いませんでした。いつものように江戸モノの小片幾つもと、古いすり鉢、保命酒の狸さんに醤油樽が出てきました。ままごと食器らしい、白い無地のごく小さな碗も拾いました。左上には染付便器の破片が2つ。便器は良い状態のものを幾つか持っていますので、あまりたくさん集める気はないのですが、掌に乗るほど小さいと拾ってしまいます。手乗り便器って素敵だと思いませんか。
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by touhen03 | 2007-12-13 22:37 |

11月の鞆の陶片

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 12月に11月ネタを復活する、季節はずれの陶片茶房です。府中大川も一段落したことですし、そのままになっていた11月10日の鞆の陶片をアップしておきます。左の方には江戸後期~幕末くらいの小片が幾つも。保命酒の狸さんの間に、備前焼の角瓶の小片も混じっています。これは狸さんよりレアモノなので、どんなに小さな破片でも拾います。近代初期モノ、それから青磁と銅版転写の染付をあわせた皿も、うれしかったです。もっと大きな破片で残っていたら面白かったのに。陶製のおろし金は鞆では常連さんですが、この回も拾っています。
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 ガラス製石蹴りは珍しく少なくて、たった1個だけ。青い小瓶は今回も思わせぶりに首だけで出てきました。この次は丸ごと出てきておくれ!
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 陶片の重さでずっしりと沈んでいる鞆の干潟。埋立予定地の水気たっぷりの泥にしっとり濡れて、陶片たちは何を思っているのでしょうね。
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by touhen03 | 2007-12-05 01:02 |