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 この写真で注目して頂きたいのは下の空欄です。この雑誌を近所で回覧せよと言っているようです。「回読元の方が回読順や日数をお示しおきくださると便利です。」(※原文は旧字)つまり回覧板のハンコを押す欄みたいなもの。
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 うーむ・・・これ、どこかの隣組で本当にやってたりしたのでしょうか。それとも、こんな戦争宣伝しかない印刷物でも、なんとか出版を続けるために、公共性を強調したのでしょうか。実際にはどうだったのでしょう。
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by touhen03 | 2010-02-14 00:15 | 骨董市・ガラクタ

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 今の雑誌にもよくある短歌や俳句の囲み記事。「体当り一機をもちて一艦を沈むる覚悟われは勝たなん」「琉球を襲ひ今また台湾を襲いし敵にとどめ刺さなん」(※原書は旧字)・・・やれやれ短歌までこの調子。でも、こんな歌に混じって、「あすいかになるか知れざるわが命とは知りつつもけふも種まく」というのもあります。特に目立った表現ではないと思いますが、こんなのを読むと、作者とごく普通に話ができそうな気がしてきます。この時代を知ろうとする時、戦後に書かれた本だけに頼ると、どうしてもこの日常性の部分が落ちてしまいやすい気がします。ちなみに、石川武美って誰なんだろうと検索してみましたら、なんと、主婦之友社の創業者でした。
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by touhen03 | 2010-02-13 23:59 | 骨董市・ガラクタ

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 下駄の作り方です。この裏は草履の作り方、下駄の再生方法が書かれています。防空用品の作り方なんてのも載ってます。
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 こちらは料理記事です。いつ空襲にあつても戸惑ひせぬやう食生活を極度に簡易にする。器具も簡素にして、鍋一つ、碗一つ、お箸だけといふ生活に馴れる。とか、(味噌の)配給量は一人一日六匁です。これを全部味噌汁にすると一杯半、このうち四匁だけ使って一杯の味噌汁ですませ、残り二匁を三四回分溜めれば、夜の味噌鍋や嘗め味噌程度はできます。などと書かれています。
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by touhen03 | 2010-02-13 23:15 | 骨董市・ガラクタ

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 これも瀬野川河川敷骨董市の同じ店で買いました。この薄さ、最初は「主婦之友」の付録かと思いましたが、これでも本誌でした。滅敵生活、アメリカ人をぶち殺せ、すごいです。女の子の絵は可愛いですが、これも「滅敵の航空機を造る」という題がついています。裏表紙は爆弾が落ちた時の消火活動の仕方について。ただ逃げちゃいけないのです。「壕からすぐ飛び出すのだ。『ヨシッ!』と声をかけて元気いっぱい突っ込んでゆけ。※原文旧字」などと書かれています。
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 目次です。どこを読んでも戦時一色、敵への憎悪をあおる記事です。極端なカルト集団を連想させる、まるで何かにとり憑かれたかのような雰囲気です。よく知られた作家の名前も見えます。「智恵子抄」の高村光太郎も、ここでは「神州護持」という詩の中で、紅毛鉤鼻の族とか、賊敵挫くべし、悉く水に投ずべし。※一部旧字 などと書いてます。
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 その上、どこを開いても左ページ上に「アメリカ人をぶち殺せ!」「アメリカ兵を生かしておくな!」などと、なんとも恐ろしいスローガン付きなのです。戦局も悪化して、戦死者も増えてますから、追い詰められてきているのがよくわかります。
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 昭和17年頃の雑誌なら、戦時色いっぱいとはいえ、それ以外の記事も少しは載っているのですけれど、昭和19年12月号ともなると、もう隅々までこんな感じです。
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 この時期、絵葉書や小さな針の袋にまで「欲しがりません勝つまでは」などといった標語が書かれていますが、こうやって増殖していたのですね。
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by touhen03 | 2010-02-13 22:09 | 骨董市・ガラクタ

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 お~っ、臣道實践、職域奉公!出ましたね。戦時中の絵葉書もこの標語であふれてます。即時代が判ります。
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 こちらは○公マーク付きです。


一言で針と言っても、いろいろ種類があるのですね。私は和針と洋針の区別もついていませんでした。皆さま、いろいろ教えてくださってありがとうございます。「がすくけ」とは和針の一種で、木綿・麻・ウール用のくけ針だそうです。私はくけるっていうと、服の裾の「まつりぐけ」くらいしか知らなくて、そのあたりは母親に聞きました。できるだけ針目が目立たないように裏をくぐらせて縫うらしいです。繊細な手仕事なんですね。三ノ五というのは、三が木綿、五は長さをあらわします。がすくけで検索してみると、たくさん情報があって驚きました。がすくけ(がす針)も数字も、今でも和針に使われている用語なんですよ。ちなみに和針って糸通しの穴が小さいですね。家にもこんな穴の針があります。糸が通しにくくて嫌いでしたが、あれは和針だったのか・・・ 広島県針工業協同組合のサイトに針について詳しく載っています。それによりますと、和針には絹針、つむぎ針、がす針、それにがす針とは別に木綿針ってのもあるようで、「ふとん針」はここに分類されます。「もめんえりしめ」はがす針の一種らしいです。
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by touhen03 | 2010-02-07 21:37 | 陶片コレクション

○公マークの糸

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 一つ一つをアップで取り上げてみます。糸は○公マークがついています。昭和14年の物価統制令以降、公定価格を示すものです。
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by touhen03 | 2010-02-07 21:19 | 骨董市・ガラクタ

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 毎月の骨董市へ行ってきました。とにかく寒い日で、風が強くて、商品を吹き飛ばしてしまうほど。この店は昭和戦前と30年代くらいまでの雑誌、葉書・手紙類と、紙モノが中心でした。雑誌を繰るのも手が冷たくて、カイロが欲しいほどでしたが、でも良いものがありました。買ったのは戦前の婦人雑誌と葉書、そしてコレです。
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 昭和戦前の縫い糸と針。あるだけ全部買っちゃいました。この手の小物は格安ならごちゃごちゃまとめ買いした方が後で見ても楽しいです。
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by touhen03 | 2010-02-07 21:17 | 骨董市・ガラクタ