広島を代表する漂着物

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 さて、これは何でしょう。ある生物を養殖している地域のビーチコーマーにはお馴染みのものですね。

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 これのフライと鍋が私は大好きです。ホタテ貝に稚貝をつけて筏から海中に吊るしたり、干潟に棚を立てて吊るしたりします。
 
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 牡蠣養殖用のパイプで、稚貝の成長にあわせて、様々なサイズがあるようです。広島の海岸を歩くと必ず目にする漂着物がこれです。こんなふうにホタテ貝に付けた状態はときどき目にするのですが、パイプだけを束にした状態は初めてみました。
 
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 今年の5月初旬、大竹市周辺で陶片を拾ってきました。養殖用パイプの写真もその時撮りました。港の写真は大竹市の玖波港です。半年前のネタですが、しばらくお付き合いください。


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by touhen03 | 2012-10-31 07:40 | 県内の海岸と川

古い植物図鑑の切れ端

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 仕事帰りに寄ったお店に置いてあった本の切れ端です。植物図鑑だそうですが、この2枚きりで、お店の人に聞いても、ドイツや東欧に仕入れに行っているということ以外、時代も何もわからず。写真右側はデージーだと思ったので検索したところ、絵の下に書いてある文字の後半の部分、Bellis perennisというのがデージーの学名のようでした。

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 2枚とも両面に絵があり、写真の右側、デージーの裏に描かれた絵のCorydalisはキケマン属の学名で、そういえば同じ仲間のムラサキケマンに似ています。残りの2つも、どこかで見たような植物ですね。

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 ラテン語の学名の前、ハイフォンで繋いであるのは何語でしょう。「c」の上に変な記号があります。ヨーロッパの特殊文字を検索してみましたら、ハーチェク(キャロン)と言って、チェコ語やスロバキア語に使うとありましたよ。うわ~!このお店チェコの古い雑貨をよく扱っているんです。

 時代はいつなのか、レトロな雰囲気だけではわかりませんね。しかし日本でも戦前、こんな繊細なイラストが描かれた図鑑があったように思いますから、なんとなく20世紀前半かしら・・・と、あまり自信はありませんが思っています。デージーの葉の部分を拡大してみました。とても丁寧に描かれているでしょう。

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 この2枚の切れ端、しばらく前からお店にありました。ときどき寄っては手に取っていましたが、陶磁器関係でも、絵葉書でも、「大東亜戦争」関係でもない。後でどうするという目的もない。たぶん調べても何もわからないだろうし、また妙なモノを増やしてもと思っていたのですが、寄るたびに手に取ってしまい、あるかなと気にするようになったので買いました。

 元はどんな姿をしていたのでしょう。綴じてあった部分のぎざぎざが妄想をかきたてます。ページによっては複数の植物を描いていたかもしれませんし、説明の文字で埋まったページもあったかも。丁寧な絵ですから、安い冊子のようなものではなく、ずっしりと手に重さを感じるような植物図鑑の本だったのではないかしら。表紙は無地の茶系で、細い金色の文字が入っています。(これは何の根拠もありません、妄想です)

 チェコかスロバキアの貧しい学生が、なけなしのお金で手に入れた図鑑。所有していれば愛着がわくに違いない美しい本を何度も何度も読み返し大切にした。彼は家庭を持ち、激動のチェコスロバキアの歴史の中、生活のため本など顧みる暇もない時代もあったけれども、この本だけは手放さなず、ときどき眺めた。見ていると疲れがとれるからだった。子ども達が小さな時は、散歩で見つけた花を子どもと一緒に調べてみたこともあった。彼が亡くなった時、表紙は擦り切れ、バラバラになりかけたこの本は彼の墓に一緒に入れられたが、2枚のページが本から外れて後に残っていた。(もちろんすべて妄想です)

 或は、プラハのある古い家の屋根裏に、本棚で隠された部屋があって、そこにこの本は残されていた。散乱した床の上で踏まれてちぎれてしまったページ。持ち主は、この薄暗い小部屋で息をひそめながら、自由に歩くこともできない美しいチェコの野原を想い、この本を眺めていた・・・やめよう、これは。ちぎれた古い本のページはどうやら悲しい連想もしてしまうらしい。

 この本の持ち主は女性だったかもしれない。そこそこ豊かな農家に生まれた少女は、庭や野原の草花に囲まれて育ち、この図鑑の絵のように瑞々しい感性を持っていた。田舎で本屋もなかったけれど、近くの小さな町で雑誌を買ってきてもらうのを楽しみにしていたものだった。やがて成長した彼女は恋人からこの本を贈られ大切にしていた。しかし恋人はあの戦争で・・・だめだったら、もう。

 さて、そういうわけで?、なんの運命のいたずらか、残されたたった2ページだけが、遠い日本の妄想狂の女のところへ流れ着きましたとさ

追記

 しかし、ほんとうのところ図鑑の時代はいつなんでしょうね。もう勝手に妄想が暴走してくっついてしまいましたけど、案外1950~70年代くらいだったりして・・・わははは、知らない。



平城京跡<埋立て・舗装工事>の即時中止を!
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by touhen03 | 2012-10-23 06:22 | 骨董市・ガラクタ

 私の世界は手の中の陶片から広がっていて、そこから想像力(妄想?)も湧いてくるわけで、その感覚からすると、たとえ日本史の中心であっても、遠くの大遺跡よりも、近くの鞆、近くの宮島、或は近くの小さな海岸、身近な川なのです。なにしろ足で歩いて、触って、陶片を拾っていますからね。

 そんなわけで、私は奈良の平城宮跡についてあまり知らない。平城宮跡は私の手で触っていないので仕方がないのです。しかし、これ※1は酷いのではないかと思う。今は一面の広い草地となっている平城宮跡中心部、朝堂院跡をアスファルトではないようですが舗装するそうです。ろくに話し合いもしていないし、未調査の遺物もあるのに地下水への調査もしていないらしい。写真を見ると近くに駐車場ができています。舗装されれば遺跡の中心部に楽に歩いていけるらしい。往時の広がりを体感できると言っているようですが、これは観光資源としての側面を優先したためではないでしょうか。遺跡の保存はお金がかかると思います。便利でなければ観光客は増えないのかもしれません。しかし、遺跡とテーマパークを混同することがあってはいけないです。変なことをするくらいなら、今では何もない草原を風が吹き抜けていた方がいい。奈良の大宮人の世界にひたるのに草原は悪くないでしょうにね。ただ、個人のブログとはいえ、記事を書くには私は知らないことが多すぎるので、ぜひネットで検索してみてください。たくさん記事が出ています。

 即時中止を求める運動も始まり、署名も集めています。※211月10日には埋立てが始まるそうです。日本史の大舞台であるとともに、近くの人達にとっては、懐に夢をいっぱい抱いた草地へのいとおしさは格別ではないかと思います。大切に思う場所が大きな力で否応もなく変えられていくのは辛いものです。もう知っておられる方も多いかと思いますが、差し迫っているようですので、少しでも多くの人に伝えた方が良いと思い、こんな小さなブログですが、書いてみました。

 開発とは巧妙なものです。まるで遺跡を大切にしているようにさえ思えることがあります。中止された鞆の架橋計画の中で、橋から鞆の風景を眺めたらよいではないかというのがありました。実にもっともらしいのですが、私は川を歩いて知っています。どんなに美しい立派な橋も、橋の下は薄暗くて、橋脚の周りは汚いのです。あの計画には橋の下からの視点が欠けていました。遺跡を大切にするとはなかなか難しいことだと思います。

今回は写真無しの記事になりましたが、予定だったものを差し替えて、急きょアップしました。

※1 「ニュース奈良の声」http://www.ac.auone-net.jp/~nara-koe/
※2 
「世界遺産 平城宮跡<埋立て・舗装工事>の即時中止を!平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/

追記

 私にも愛着のある遺跡が幾つかあります。中には地元の人以外あまり知られていそうもない小さな遺跡もあって、毎日の通勤の楽しみとなっています。今回、慌ててネットで検索して、朝堂院跡地に揺れる草花の姿が胸にこたえました。これほどの遺跡となれば、たくさんの人の心と繋がっていることでしょう。そのあたりも軽視しないでほしいものです。「有識者?」だけで早急に決めないでほしいと思います。まずは工事をストップして話しあうべきです。

追記2

 鞆が架橋問題で揺れていた頃、訪れた人達が、雁木と常夜灯の、一見地味な風景をどう思うだろうと気になって、つい他の観光客の話に耳をそばだててしまったことがありました。平城宮跡の遺跡が地味なはずはないのですが、一面の草原を写真で見た時に、鞆の雁木が頭に浮かびました。ひょっとして何もないように見えることがあるかもしれませんが、遺跡や古い町並みには、幻という稀少生物も棲息しています。石や建物や地面や空気のなかに棲む華やかな生き物です。あの草地はおそらく幻の棲息地です。丁寧に扱ってほしいものです。大新聞さん、テレビさん、報道してください。お願いします。
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by touhen03 | 2012-10-15 08:32