e0060485_22373830.jpg

e0060485_22402265.jpg

 方言をテーマにした絵葉書は戦前たくさん作られています。これは加賀ことば。しかしさすが戦時下、内容は戦時郵便貯金切手を買う話。切手と言っても葉書に貼る郵便切手ではありません。逓信省(戦後の郵政省と電電公社を合わせたようなもの・・・と書こうとして、ちょこっと検索したら、交通とか、もっと範囲が広いみたい。やれやれ)が出した、これも宝くじ付き債券です。弾丸切手と呼ばれていました。もし当たったら献金するとこの人は言っています。ほんとかなあ。話の中に出てくる千人針は、女性が布に一針ずつ千人分、糸で結び目を作って兵士に持たせたお守りのことですね。当時は街頭で通行人に頼む風景が見られたそうです。

e0060485_23302644.jpg

e0060485_23383960.jpg

 戦時下の絵葉書には切手添付欄や宛名と通信欄を分ける部分に標語が書かれているものがあります。これもそうで、「父は征き母は護る日本の家」とあります。最悪ですね。



「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
[PR]
by touhen03 | 2013-11-30 22:36 | 骨董市・ガラクタ

戦時貯蓄債券

e0060485_7541229.jpg

 貯蓄報国の灰皿をアップしましたので、今度はその関係の紙モノ、「戰時貯蓄債券」です。戦争はとにかくお金がかかるもので、その戦費調達のために国民は子供にいたるまで貯金を奨励されたのですが、こんな債券も売り出されました。5円で買って、償還の時には7円五十銭になると書いてあります。昭和十七年十二月、大東亜戦争の一周年記念だそうです。

e0060485_831213.jpg

 裏面を読むと、一等第一回参箇などと書かれています。・・・七圓五拾銭券にアリテハ一組ニ付第一回乃至第十回迄ハ毎回参千圓(債券四百通)以上、第十一回以後は毎回壱千五百圓(債券弐百通)以上ヲ定期に償還シ昭和三十七年十月残額全部ヲ償還スルモノトス・・・なんてことも書かれています。細かくてよく判らんのですが、どうやら宝くじの要素も持っていたらしい。軍事費を捻出するため、いろいろ考えたのですね。この債券、戦後も支払われたそうですが、敗戦とともにものすごいインフレ。どっちみち紙屑同然だったことでしょう。全部の償還とやらは昭和37年ですと。戰時貯蓄債券、戦時下とはいえ、お札のような丁寧な印刷で地模様まであり、とても美しいです

※ 数字は大字で書かれていますが、これがまた、壱や弐のそのまた旧字表記なんですわ。すぐに変換できない字は、めんどくさいので例によって無視しております。圓はさすがに今回辞書登録しました。昔は真面目に苦労して変換していたのに。横着になっているようです。それから、私のPCでは迄という字が二点しんにょうで出てしまいます。「辻」も点が二つしか出せない!だいぶ前から使っているのに今回初めて気がついた!この件で検索したら、直し方が出ていましたが、読んでもさっぱりわからなかったので、これもスッパリ諦めました。(^◇^)



「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
[PR]
by touhen03 | 2013-11-24 07:20 | 骨董市・ガラクタ

e0060485_9114076.jpg

 あの不思議な形をした灰皿の側面です。保証責任 〇山信用購買販売利用組合とあります。(変換が面倒で、つい新字体で書いてしまいます。m(__)m )〇の部分は旗という字に似てますが、ちょっと違いますね。方に其とか、いろいろやってみましたが、この字を出せませんでした。ただ、試しに旗山信用購買販売利用組合で検索してみましたら、おもしろいものが出てきました。それは日本統治下の台湾、高雄の近く、旗山というところにかつて存在した産業組合でした。信用購買販売利用組合とは今の農協に似たような組織らしいです。旗山はバナナの産地でした。似ているとは言っても旗ではないのですから、このまま思い込むわけにもいかないのですが・・・

e0060485_985997.jpg

 反対側にこんなのが書かれていました。旗山信用購買販売利用組合で検索して見た時、「旗山信用購買販売利用組合について」松田吉郎(兵庫教育大学東洋史研究会「東洋史訪」第11号)という論文を見つけました。その中に当時のこの組合の事業内容というのが出ていて、それによりますと、昭和13年度が組合員3389人で貯金1,087,600円、昭和14年度が組合員3439人で貯金1,571,122円となっていました。貯金120万円、組合員3400名記念というのとちょうどぴったり合いますけどね。戦時標語や灰皿自体の雰囲気から昭和12、13~15年頃のものという推定とも合います。

 もし、これが日本統治下台湾の産業組合の記念品だとしたら、このデザインはいったい何でしょう。台湾の旗山という地域の遺跡など見てみましたが、ネットで検索した程度ではわかりませんでした。屋根や塀?に描かれた連続模様は何か意味があるのでしょうか。そして、これはどこで作られたのでしょう。愛知や岐阜あたりで作られた戦時下のものによくありそうな雰囲気だと思うのですけれど。

 とはいえ、旗ではなく、方に其と書かれていますからね。この記事、無理があるかしら。もしかしたら台湾の漢字???いや、まったく別の、方に其という字の団体かもしれないです。皆様、これの正体どう思われますか。あはは、最後は他力本願だあ~!



「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
[PR]
by touhen03 | 2013-11-10 08:23 | 骨董市・ガラクタ

e0060485_7412553.jpg

 広島で年2回ある大骨董市、「骨董&アンティークin廣島」で先月見つけた戦時下の灰皿です。richouken04さんのブログでマッチ立て付きの灰皿を知りましたが、左端の上に飛び出した部分がマッチ立てではないかと思います。薄い板状のマッチくらいしか置けそうもないですけれど。

e0060485_881053.jpg

 蓋が付いています。タバコを入れたのでしょうか。

e0060485_8194136.jpg

 統制番号はありません。

e0060485_81210100.jpg

 蓋には挙国一致 貯蓄報国と書かれています。日中戦争の始まった昭和12年頃から戦費調達のため、国民はひたすら貯蓄を奨励されたようです。挙国一致もその頃からよく使われたようですね。統制番号がないので、昭和12、13年~15年頃に作られたものではと思いました。それにしてもこの灰皿、ずいぶん変わった形をしています。何かの遺跡だろうか?不思議に思いながら買ったのですが、ちょっとおもしろい発見がありました。それは次回に。



「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/
[PR]
by touhen03 | 2013-11-06 22:39 | 骨董市・ガラクタ