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 こちらは一緒に買った昭和19年10月~12月の号です。こちらも粗末な紙質なのは同じですが、まだ表紙が二色刷りです。僅かの期間で赤い色が消えてしまったことがわかります。

表紙の広告の文句を幾つかご紹介します。(原文は旧字、右横書き)

「造れ送れ魂の兵器!」麦の精 命の水 キングウヰスキー 寶酒造株式会社
「一つの電球で! 電球も戦争資材だ。家庭では一球で御辛抱下さい。」
 マツダランプ 東京芝浦電気株式会社
「厚生薬 仁丹の使命 救急に備へ、保健に常用し、健康者も病弱者も随時随所に活用広く、今全東亜圏に普く国策的重用を拝する仁丹です」

おっ、強力メタボリン錠は武田薬品工業が出していたんですね。(これは私のつぶやきです)

「胃腸に小柳式健康帯 一時的の効目でなく胃腸を組織から強化し、血行、新陳代謝を旺盛にし身体を根本から丈夫にします」これ、金十円ですって。戦争があろうが、バブルが弾けようが、100年に一度の不況だろうが、この手の怪しげな商品が無くなることはないようです。うひひひ
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by touhen03 | 2009-05-21 07:06 | 骨董市・ガラクタ

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 昭和20年3月15日号の「本日之業實」の裏表紙の内側です。戦後も雑誌の最後のページには○○手帖なんてものがよくあったような気がしますが、さすが戦争末期、その名も決戦手帖。この時期になっても雑誌の広告が載っています。発行所は實業之日本社ですが、配給元は日本出版配給統制株式会社になっています。配給元というのは、取次店のことらしいです。たくさんあった取次店を統制でまとめたようです。
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by touhen03 | 2009-05-21 07:00 | 骨董市・ガラクタ

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  「本日之業實」昭和20年3月15日号です。あまり良いものがないとがっかりしていた骨董&アンティークin広島ですが、これはうれしかったです。私は戦時中~占領下の印刷物に関心があり、昭和17~19年くらい、あるいは戦後も昭和21年以降のものは幾らか手に入れています。しかし昭和20年の印刷物は持っていませんでした。裏表紙の広告もなかなかのものでしょう。「B29 B32 何でも來い 備へは萬全!我に貯蓄あり 富國徴兵」、「強力メタボリン錠」は今ならまず売れないネーミングですね。

 お店のダンボール箱に詰め込まれた古本・古雑誌の中からこれの一部が見えた時、一気に胸が高まりました。昭和19~21年くらいの雑誌は見るからに違います。紙はザラザラ。印刷は悪くて、紙をケチっているせいか、字は恐ろしいほど小さいく、びっしり詰まっています。ペッタンコの薄手で、日に焼けた新聞紙よりも粗末な印刷物の束。骨董市や古書店では明治や大正の本を見かけることがありますが、時代は古くても保存状態の良さは比べものにならない。紙の質そのものがまるで違うのですから。たぶん日本の歴史上最も哀れな印刷物、それが戦争末期から戦後すぐの雑誌ではないかと思うのです。昭和17年頃の雑誌も紙はザラザラ化してますし、戦後も24年頃まではザラザラです。でもほんの少し違うんです。手が真っ黒になるような雑誌の山の中から、あ、これは22~23年にはなってるかなとか思います。この時代はモノの質が1年1年悪くなり、そして良くなるんです。

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 黒と言っても、真っ黒ではない、黒い色さえケチったぼおっとした黒一色の中で、ここだけほんのちょっぴり色がついています。敵機がどこから侵入してくるかを言っているようですが、しかし読者にどうせよと言うのでしょう。
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 読者コーナーの名前がなんとも時代を表しています。読者の投稿文もまあ、クソまじめなことといったら。

この雑誌、値段は45銭です。ちなみに今回私が買った値段は100円!こんなすごい時代の証人が100円です。骨董&アンティークin広島バンザイ!
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by touhen03 | 2009-05-17 01:03 | 骨董市・ガラクタ

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 さて他のネタとダブって紹介し損ねていた、四月初旬の瀬野川河川敷骨董市。せっかく写真も撮ったのだし、アップしておきましょう。最近、毎回古本屋さんが来てくれます。安いし、骨董関係、美術関係、歴史モノばかりというのが、田舎に住んでいる私には夢のような品揃え。これからも来てね。
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by touhen03 | 2009-04-26 17:50 | 骨董市・ガラクタ

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 このガラクタ市には骨董雑誌、太陽、銀花、美術館などの展示図録中心の古本屋さんも来ます。今回は「一億人の昭和史」も出ていました。本棚での背表紙の日焼けくらいはありますが、驚くほど安かったのでまとめ買い。展示図録を持って来られるので、そのうち私にとって嬉しいものに出会う可能性もあるかなと期待しています。これからも河川敷に来てくださいね。楽しみにしています。
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by touhen03 | 2009-03-08 10:05 | 骨董市・ガラクタ

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 毎月の小さなガラクタ市&フリーマーケットですが、私はこの日を楽しみにしています。今日は天気も良くて、いつもより出店も人出も多いようでした。昭和の杯などもたくさん出ていました。
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 今回私が大喜びしたのが、このお店。古本屋さんです。ただし、その品揃えの極端に偏っていることといったら!骨董、アンティーク、美術品に関するものばかり。陶磁器関係の本や雑誌もたくさんありました。いったいどうしたんだ、これは!理由など考えるゆとりもなく、積み上げられた本を隅から隅まで点検しました。このテーブルの下にも、ダンボール箱にぎっしり詰められたままの骨董雑誌「小さな蕾」や「目の眼」がありました。髪を振り乱し、夢中になって本の山を崩し、下から引っ張り出しての1時間あまり。
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 じゃーん!これが今回文字通り掘り出してきたお宝です。12冊で2700円。おもしろそうな本はまだまだありましたけど、でも実際に買ったのはこれだけです。ちょっと惜しい気もしましたが、私は読むのも遅いし、一度に買うのはこれくらいでよいのです。白磁や芙蓉手の染付皿、瀬戸・美濃の皿など陶磁器関係が9冊、プレスガラスやウランガラスについて書かれたものが1冊、それにトンボ玉についてと、アジアの骨董話の本。本を思う存分買うって幸せですね。

 ここの市では、いつもなら店の片隅に、せいぜいダンボール箱一杯程度あればいい方の書籍類。そもそも古本主体の店など滅多に出ません。骨董関係専門の古本屋さんなのかもしれませんが、そんな専門店がわざわざ小さな町のガラクタ市に来るのも不思議な気がします。ひょっとして、これすべて同一人物の持ち物だったりして・・・と、想像してしまいました。たくさんある本の趣味が似通っているんです。あくまでも妄想ですが、たとえば最近、どこかの陶磁器好きのお爺さんが亡くなって、その持ち物が処分された。高価な書籍はどこかの専門古書店へ行き、残りの本がここにやってきたなんてのはいかがでしょう。ちょっとお店の人に聞いてみたらよかったなと思っています。
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by touhen03 | 2008-03-05 00:06 | 骨董市・ガラクタ

春の絵本

 この季節になると、足元の雑草たちが自然と目に入るようになり、思わずじっと見つめてしまいます。そんな時思い出すのがこの絵本。「雑草のくらしーあき地の五年間ー」甲斐信枝作(福音館書店)です。
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 畑あとの空き地に雑草が茂っていくようすを5年間観察して絵本にしたものです。メヒシバやエノコログサの生えた地面は、オオアレチノギクやカラスノエンドウなどの茂る草むらへと変わり、ついにはセイタカアワダチソウやクズ、ヤブガラシにびっしりと覆われていきます。丁寧な観察に基づく雑草の絵と、簡潔で美しい文章が書かれています。科学絵本ですが、これほど幻想的な本は滅多にないと思っています。雑草と呼ばれる草たちの生命力と、そこから生まれる美しさに驚きます。私は田舎で育ったので、子どもの頃、じっと見つめた草むら、ちぎって遊んだ草の感触が甦り、思わず外に出たくなります。
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 私は気に入った絵本があると、つい買ってしまいます。見せてあげる子どもがいるわけではないのに、そうやって集めてしまった本が幾らかあります。コレクションを見ていると、どうやら私の共通した好みがあるようです。手抜きがなく、手間をかけて作られ、過剰な装飾なしに美しい。絵本の外に空間がどこまでも広がっている。作品と私の妄想が一緒になって、絵本の中なのか、屋外なのか、わからなくなるほど広い作品世界。なーんて、作る方はさぞ大変でしょうに、読む方は勝手なことを言います。

 私の陶片も、ただ好きで夢中で拾い集めているうちに、どこへ向かうのか自分でもわからなくなることがあります。陶片のことを知りたくて、論文の類いも読みますが、その緻密さに私は驚いてしまいます。私の頭にはこんな緻密さはないなあ・・・としみじみ思います。干潟で拾いあげた陶片を手に乗せて、妄想に浸る。これが私の世界です。ただ、それでも緻密な知識の世界の方をたえず向いていようと思います。私の頭には明らかに向いていないのですが、いや向いていなからこそ、陶片幻想(いや妄想か)を少しでも楽しい、おもしろい、質の良いものにしていくために。そして、ちょっと迷ったきに、これらの素敵な絵本たちは、昔の船乗り達が見た空の星のように、遥かな世界から道しるべになってくれるような気がしています。(これまた妄想か・・・)迷った時は遠くを見る。どんな場所からでも見える星のようなモノや作品や、そういうものを側に置いておこうと思う。
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ところで、これは草むらに置いてみた鞆の陶片です。ちょっと別の雰囲気が出てくると思いませんか。瑞々しく生えてきた草たちが気になるこの季節には、こんな遊びも悪くないかなと思いました。
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by touhen03 | 2007-04-12 09:32 | その他

兵隊さんのご飯の本

ここんとこ陶片ネタばかりの「陶片茶房」、もともと「陶片窟」のコーヒー・タイムのつもりだったのだし、たまには何か他のネタはないかな・・・と思った時に、目についたのがこの本。菊川俊之著「兵士の給食・レーション 世界のミリメシを実食する」最近、本屋で衝動買いしたものです。なんとテーマは兵隊さんのご飯。アメリカの独立戦争、南北戦争の時代から、現代にいたるまでの戦闘食の歴史や、現代の各国軍隊の食事、自衛隊の駐屯地の平常食、戦闘食などの話がてんこもり。実際に食べてみた感想もおもしろいです。帝国日本陸軍のけんちん汁のレシピなんてのも載ってました。宇宙食も、レトルト食品も戦争がらみで発達したんだねえ。しみじみ・・・イタリア軍のはパスタ料理があるし、韓国軍のにはもちろんキムチ。この本で写真をたっぷり見たので、ロシア、韓国、台湾あたりの軍隊用食料が漂着したら、もしかしてわかるかな。なぜか中国軍のは出てなかったです。最近、浜田にも行っていないので、拾うチャンスもなさそうだけど。この手のものは今まであまり読んだことがなかったので、けっこうおもしろかったです。3日間、通勤の友を勤めてくれました。
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by touhen03 | 2007-02-10 21:46 | その他

2日に続き、昨日は町内の河川敷で月一回開かれる骨董&フリーマーケットへ行ってきました。最近は私が変なモノを買うことをお店の人に覚えられてしまっています。前回、次は絵葉書を持ってくると言ってくださった方がいました。そのお店で、まとめて3000円でどうかと言われたものを見てみると、戦時中の湯たんぽと飯茶碗6個、そして一抱えもありそうな段ボール箱でした。中を覗いてみると、戦後のあまり古くない絵葉書をはじめ、さすがの私が呆れるほど、ありとあらゆる紙でできたガラクタがぎっしり。陶磁器は買うにしても、これは欲しくないなあ、せっかく持ってきてくださったのにどうしよう・・・と考え込んでいると、持って帰りたくないので2000円でどうかと言われ、買って帰りました。(^^ゞ これです。
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まずは陶磁器の方。戦時中のモノです。湯たんぽには瀬828、飯茶碗には岐99の統制番号がついています。私は皿や碗が中心で、あまり大きなものは買わないと言ってあります。火鉢など持ち込まれても困るからです。湯たんぽはその点、微妙なところですが、それでもまあ1つくらいは持っているのも悪くないと思いました。そして、段ボール箱の中身ですが・・・
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じゃーん!重たいので、2回に分けて持ち帰りました。箱の底にはゴキブリの糞などが、粉薬にできそうなほど溜まっていて、見るからに汚かったので、そのまま家の中に持ち込むわけにはいかず、まず庭に新聞紙を敷いて中身を開け、古い歯ブラシで糞だの、得体の知れない付着物や汚れを落としてから、分野別に分けて縁側に置きました。

内訳は、昭和26年の古新聞(山陽新聞がほとんどで、他に毎日、朝日、スポーツ新聞、学校新聞など)50枚、ほとんどが昭和30年代後半~40年代前半の絵葉書931枚、昭和48年、51年の国会便覧(国会議員の住所なんかが載っていました)、昭和30年代の永平寺の本2冊、中尊寺秘宝展のパンフレット(昭和35年)、奈良国立文化財研究所のパンフレット(昭和37年)、詩画集、仏教系の雑誌(昭和39年)、英語の雑誌(The Rotarian 1957年)、昭和30~40年代頃の観光パンフレット7冊、外国旅行の小冊子2冊、お経、祝詞の類い8冊、写経らしきもの一束、1956年のアメリカのカレンダー、どう見ても昭和40年以降に思えるスゴロク、エアメール用封筒、仏像写真6枚、ゴルフのボールとスコア表?3枚、ハワイ土産かなんかの、未使用の小銭入れ、仏壇を連想させるような布の財布、アジアの民芸品店にあるような仏具か、神様関係の道具、もしかしたら、これらの持ち主かもしれない、上品なお爺さまのお写真、以上でした。
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みーんな観光地絵葉書です。昭和30年代のものには、写真でありながら、どこか絵画的な雰囲気があります。それより後になると、印刷技術が良くなりすぎて、絵葉書というより、単なる写真という感じです。昔は印刷が悪い分、デザインを工夫することで名所旧跡の雰囲気を伝えようとしていたようです。
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「般若心経」、「仏説阿弥陀経」、神道の祝詞、写経の束(どうしようこれ・・・)
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ゴルフボールがデザインされた横長の冊子は、ゴルフ場絵葉書です。(ーー;) ごちゃごちゃ書き込まれた紙はゴルフの成績表みたいなものかしら。私はゴルフをまったく知らないので、さっぱりわかりません。小さなお写真が一枚だけありました。これらの品の元の持ち主さんかもしれません。なんだか一つの家から出てきた品のような気がして、なんとなく人柄というか、好みというか、想像してしまいます。なくなったのかなあ、この人。そんで、子孫が始末に困って・・・

さて、これらをどう評価するかですが。昭和26年の新聞は日に焼けてボロボロですが、それでも読むとおもしろそうです。広告もたっぷり入っていて、ここのブログで取り上げたことのある、P.の小瓶ではありませんが、パピリオ化粧品の宣伝もありました。児童雑誌の広告もたくさん載っていました。絵葉書は元の持ち主さんが買った時の日付を書き込んでいました。おかげで900枚以上を整理するうちに、昭和30年代と、40年代の違いが幾らかわかってきました。私が今までに集めたものの中で、昭和20年代か30年代か迷っていたタイプが20年代後半ではないかと思えてきました。今回の買い物で、明治から戦後に至るまでの、観光地絵葉書の流れを頭に入れることができました。おもしろかったです。2000円に値切ってしまって悪かったかなあ・・・ちょっと気が咎めました。
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by touhen03 | 2006-06-06 01:12 | 骨董市・ガラクタ