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 今回の黒瀬川陶片でイチオシはこれ!形がちょっと歪んでますが、〇にトの字のマーク入り。ゴム印のようです。限りなく統制番号っぽいですが、以前砥部の資料館で聞いた時は、その点は判らないと言われました。が、このマークは砥部のものだそうです。どう見ても統制番号だよねえ・・・今回、国民食器っぽいデザインの碗にこのマークがついていました。ただ、他の国民食器と違って、高台のまわりにも緑の線が入っています。

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 碗の内側には蛇の目釉剥ぎがあります。窯の中で重ね焼きをする時、器と器が溶着しないよう、あらかじめ釉をドーナツ状に剥いだものです。これ、本来は江戸時代の技法です。大きな産地では近代になってからは廃れています。しかし東南アジアなどに安価な食器を輸出していた砥部では、むしろ大正時代以降に多用されるようになったそうです。

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 この碗、おもしろいことに乾いた状態では、この写真のように緑の線がはっきりしなくなってしまいます。上の写真は、そんなわけで表面を濡らして撮影しています。なんだか河原の小石みたいな碗です。
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by touhen03 | 2015-04-22 23:31 | 呉線沿岸

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 型紙摺りタイプの印判です。ここはかなり保存状態の良いものがでるようです。何度か通っていれば、おもしろい図柄の大きな破片と出会えるかも。運が良ければ完品が出るかもしれませんね。上段左から2つ目は小さな破片ですが隣の小皿と同じもののようです。この二つ、表に蛇の目釉剥ぎこそありませんが、裏の雰囲気が砥部産の小皿にわりとよくあるタイプです。ふつう型紙摺りはおもに明治時代に作られたのですが、もしそうなら、これは大正~昭和のものかもしれません。砥部では中国や東南アジアに安価な食器を輸出していたため、かなり後まで型紙摺りを作っていて、その一部が地理的に近い広島にはかなり入ってきていたようです。ひょっとしたら砥部皿か?そういえば模様も余白が多いですね。食器の他に、段重(下段右端)も拾えました。蓋物で3段重ねくらいの場合が多いです。


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by touhen03 | 2012-11-06 06:53 | 県内の海岸と川

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 今回鞆で拾った右の小さな破片と、今から9年前に宮島で拾った左の陶片を比べてみてください。宮島の陶片の方は砥部町の砥部焼伝統産業会館で見てもらい、砥部焼の可能性が高いことが判っています。この2つそっくりでしょ。裏もほらね!小片の方にも11が残っています。これきっと〇ト11ですよね?うへへへ・・・うひひひ、こうゆう発見はうれしいんです。

 ところで、宮島で拾った方は、手描き染付の目跡付きとして、いろんな所で取り上げてきましたが、これ、たぶんゴム印との併用かな。ダミを上手に使ってあるので騙されてしまった。わー、しまったあ~ 拾った当時、ゴム印と目跡の共存はあり得ないという思い込みがあったせいかも。先入観を排して無心に見る、これって大事ですね。後でいろいろ訂正しておかなくちゃ。

 目跡付のゴム印皿がポツリ、ポツリと出てきています。今まで見つかったものは砥部産の可能性が高いようです。

 広島のどこの海岸や川を歩いても一定の割合で砥部焼タイプが出てきます。要するに粗製の安物食器なのですが、現代のきれいすぎる食器を見慣れた目には、むしろ素朴で悪くない感じがします。もしかしたら、やや贔屓のひきたおしかもしれませんが私は好きです。見つけると嬉しくてたまらないのだからどうしようもありません。同じ特徴を持つ、一群の近代量産食器たち。それらのすべてが砥部産かどうかまでは判りませんが、便宜上、砥部焼タイプと勝手に名付けました。明治の上質の砥部焼とも、戦後の民芸調の砥部焼とも違う、明治末~昭和戦前頃の砥部の雑器たち。私は小さな破片でも大喜びするくらい好きになりました。砥部の人たち、他の時代と同じくらい、「伊予ボール」と言われたこの時代の砥部焼を自慢してください!
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by touhen03 | 2008-10-08 23:56 |

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 今回も砥部焼タイプの陶片を拾いました。器の表面に窯での重ね焼きの跡の残る銅版転写皿とゴム印皿です。ゴム印皿の高台は蛇の目凹型高台で、11の数字らしいものがあります。これは〇ト11かもしれません。(〇トマークについてはこちら→)
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 これも近代陶片っぽいですが、目跡があります。砥部焼タイプなのかもしれません。

 砥部焼タイプとは、戦前の砥部焼に多い特徴を持った陶片のことです。(砥部焼タイプの写真→その1その2)その特徴とは、

1.小皿は高台径がやや小さく、独特の形。微妙に歪んでいる場合もある。
2.ロクロ跡がやや目立つ傾向。
3.近代の手描き、銅版転写、ゴム印の小皿に重ね焼きをした時の目跡がある。
4.近代モノであるのに蛇の目釉剥ぎがある。
5.銅版転写がやや雑。
6.銅版転写皿やゴム印皿に蛇の目凹型高台がけっこうある。
7.高台内に、統制番号かもしれない〇にトの字と数字のマークがある場合も。

これらの特徴が砥部焼だけのものかどうか判りませんし、明治時代の上質の砥部焼もありますから、ちょっと乱暴すぎる呼び方かもしれませんが、これらの特徴の幾つかを持っているものを私はとりあえず砥部焼タイプと呼んでいます。そして広島の海岸や川からは必ず一定の数、このタイプの陶片が出てくるのです。

次回は、今回拾った小さなゴム印皿の復元です。
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by touhen03 | 2008-10-08 01:15 |

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 写真左の陶片は干潟の西側、右の陶片はいつもの東側で拾ったのですが、ちょっとデザインが気になります。型紙摺りの模様は専門の業者がいたそうで、模様だけで産地は判らないそうです。しかし、写真右側と同じタイプを砥部の川でけっこう拾っています。ひょっとしたら砥部好みの模様かしら?ひょっとしたら、もしかしたら・・・です。左側の皿は裏の模様が東南アジアに輸出されたタイプの砥部焼をちょっと連想させますけど、こちらは花びらの部分が逆ですね。ひょっとしたら、もしかしたら・・・幾らか関係があるのでしょうか?それとも単なる偶然でしょうか?すみません、どちらも妄想の範囲です。

型紙摺りは模様で産地は判らない。銅版転写も、たぶん同じようなものなのかも。しかし、もしかしたら産地によって多少好みの差がありはしなかったでしょうか?海岸や川で拾った陶片の素性は100パーセント判らなくても私はいいのです。この特徴があるものは~の産地の可能性が高いとか、このデザインは他の産地にもあるけれども、一番よく作っていたのは~の産地だとか、そこまで判ればなあと思います。そうなれば、拾った陶片の一つ一つは判らなくても、広島で出てくる近代陶片のうち、例えば戦前の砥部焼の可能性がやや高いものは~%くらいある、その程度なら判るかもしれませんよね。

 かつて生きていた無名の人々の一人一人のことは判らなくても、無名の人々世界は追いかけることができる。何しろ私が拾っているのは、人生で一番身近な、どんな人でもお世話にならない訳にはいかない茶碗や皿です。現代でも、家で大切にしている食器と、日常一番よく使っている食器が違う場合も多いのではないかしら。安くて丈夫で、何にでも使いやすい、そしていつか割れたり、欠けたりして消費される日常食器たち。毎日の大切な仕事を請け負いながら、忘れられたモノたちが大量に、しかし実に静かに海岸や川に眠っています。これにもしも口がついていたなら、どんなにか騒がしいでしょうにね。
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by touhen03 | 2008-07-12 08:13 |

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 白い花はたぶんトベラでしょうか?花陰に涼しげな音を立てていた流れがありました。別に山の中の湧き水などではありません。畑のそばの水路です。こんな小さな流れが、畑や田んぼのそばにも、町の中にさえ、たくさんありました。砥部町は暗渠が少ないのです。思い出しました。私の家の前にもかつては小さな流れがありましたっけ。40年前、そこにはゲンジボタルがいました。近所の田んぼと田んぼの間にも小さな水路があって、そこにはメダカがいました。メダカは当時の私が自力で捕ることのできた唯一の魚でした。今ではそのほとんどが暗渠となってしまいました。砥部は、ボソボソした感じの水分の少なそうな土でできた段々畑の多い町でしたが、その周りは今でも小さな水路だらけでした。
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 確か松山南高校砥部分校の裏を流れていた小川です。コンクリで固められて、下りる場所もない狭い水路ですが、かつて人間の住む場所には、こんな川と溝の中間みたいな水路、小さな用水路、溝の類が豊かに取り巻いていて、両生類とまではいかなくても、人間だって、水のそばから離れずに暮らしていたのですね。溝掃除大変ですけどね・・・
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by touhen03 | 2008-06-28 00:52 | その他

砥部町・窯業産地旅情

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 ある民家のガレージと庭の間に碍子がこんなふうに使われていました。こんなの見ると、ああ窯業の町に来たんだなと思います。
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 これはたぶん、石膏型でしょうか?産業用の土管みたいなもの作っているのかしら?壷のような形をしたものも見えます。町中にこんな倉庫&仕事場?が幾つもありました。
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 もちろん、こんな美しい陶壁画もあります。町並み散策なら、普通はこんなのを見て歩きます。これはJA砥部の陶壁画。農協の壁にっていうのが良いですね。
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 街角のアサガオ・・・じゃなくてホオズキの中に映る怪しい影。壷形の赤い実のぼんやりした世界をよく見ようと、あまり身を乗り出して見つめていると吸い込まれて養分にされてしまうとか。最初は掌に乗るほど小さなモノだったそうです。磁器のようなすべすべした肌は、さすが焼き物の里らしい妖怪です。(これは、この壷のように真っ赤な嘘です、砥部の皆さん、作者の方すみません。これから砥部へ旅行する方、安心して見てくださいね~)砥部の町には小さなモニュメントがたくさんあります。

そうそう、砥部の町を歩くと、チリンチリンと涼しい音がします。お店の軒先に吊るされた陶製の風鈴の音です。野菜の無人市なんてのもありましたよ。
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by touhen03 | 2008-06-27 00:25 | その他

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 陶芸創作館は小さな砥部焼体験施設です。ここには楽しい陶板がたくさんありました。
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 ちょっと雑然としていますが、私はこれくらいが好きです。生活のニオイがしないほどきれいにすると、小さなテーマパークと化して、かえっていかがわしいニオイがしてきます。
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 1枚1枚、それぞれの作者が思いを込めて作ったに違いないです。 町内の陶工さん達の作った大きな陶板もたくさんあって、普通はそちらの写真を出すのでしょうけど、なぜか撮っていませんでした。美しかったのですけど・・・
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by touhen03 | 2008-06-26 09:08 | その他

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 こちらは砥部町陶芸創作館の小さなモニュメント。ここにも回りに陶片がありました。
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 幕末頃の、窯で溶着した陶片ですね。落ち葉がまた良い雰囲気を出していますでしょう。こんな陶片をすぐそばで見ることができるなんて、素晴らしいです。
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 でもね・・・みんな、イタズラしちゃダメです。割れた茶碗なんかと思ったのでしょうか。大切なモノなんですから、大事にしましょうよ。
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 陶芸創作館の人達も諦めちゃダメです。(^^ゞ これ思いつきはとても素敵だと思います。低い場所にあるので、小さな子供でも楽に触れます。小さいときから、古い時代の陶磁器に触れることができるって羨ましいです。陶片の数が多くないのは、じーっと丁寧に眺めたりするのには目移りしなくて良いかもしれません。陶壁タイプよりも立体的に見えますので、自然と触りたくなりますね。その結果、イタズラもされやすいのかな。陶片の時代について書かれた陶板が埋め込んであるのですが、窯での失敗作、溶着陶片の面白さについても説明した方が良いかも。植え込みになっていますが、この部分も陶磁器のモニュメントで統一した方が、興味のない人にも大事なものなのだと解かりやすかったのではと思います。割れた陶磁器は一般的にはゴミだと思われていますから、イタズラを誘いやすいのでしょう。雰囲気作りが大切なのかもしれないです。素晴らしいものだけに、あまりにもったいない。なんとか頑張ってください。フレー、フレー、砥部町陶芸創作館!
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by touhen03 | 2008-06-26 08:39 | その他

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 陶板の道(全長500メートルだそうです)には砥部焼の陶板がたくさん敷かれています。その中で、私が一番気に入ったのがこれっ!陶片が、陶片が描かれているぅ~!たくさん、たくさんある陶板の中の1枚です。砥部に来たことのある全国の皆様、これ、これ見ました?来たら見なくちゃダメですよ~必ず探しましょう!
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 一番気に入った陶板なんて書きましたけど、実は他にも素敵な陶板が幾らでもありました。陶器の模様のアップなんて、さりげなく足元にあったらたまりません。お皿の絵も良いですねえ。
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 左側のも陶磁器の絵に多いですよね。この手の海浜模様の皿は私の好きなものの一つです。右側は、これまた陶片です。あまり古そうな徳利でないのが、かえって魅力です。陶片バンザイ!

 ここは砥部旅行の最終日、最後の1時間を利用して訪れました。もっとゆっくり眺めて、写真にも撮りたかったです。砥部焼伝統産業会館で買った「陶街道五十三次 しらべ帖」(500円)は砥部町内を歩くのにとても役立ったのですが、それによりますと、なんでも町内の陶工さん達が思い思いに絵付けしたそうです。1枚1枚違う絵が描かれているんですよ。
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by touhen03 | 2008-06-26 07:49 | その他