タグ:陶片 ( 559 ) タグの人気記事

これは何かしら?

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陶磁器の故郷、有田の川には、たくさんの陶片や窯道具がありますが、それに混じって、こんな不思議なものが見つかります。どうやら窯道具ではないらしいのですが、正体は謎のままです。たくさん、たくさん、川から見つかります。みな似たようなデザインで、裏に不恰好な穴があいています。
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by touhen03 | 2005-10-15 22:52 | 県外の海岸と川

一年ぶりの再会

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底に統制番号「岐710 (910?)」の刻印があり、戦時中のものだとわかります。化粧品か薬の容器でしょうか。2004年の10月末にひとところ大きく欠けた状態で拾いました。ところが1年後の今月10月3日に、欠けた部分の形そのままの小片を見つけました。中身が染み出さないように、内側だけに厚い釉が掛かっています。あの容器の片割れだ!一目で判りました。宮島では、こんなことは時たまあるのですが、でも、うれしかったです。持って帰って合わせてみると、ほら、ぴったり合いました。
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by touhen03 | 2005-10-09 13:06 | 陶片コレクション

陶片に封じ込められた船

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宮島水族館の裏手は小さな河口になっていて、そこから広い干潟が広がっています。その真ん中あたりにこの陶片はポツンと落ちていました。陶片を拾い始めて間もない頃で、時代などはまだよくわかりませんでした。小さなカケラに一隻の船が封じ込められているように見えて、たった一人で乗っている人の様子がいかにも孤独な感じがして、新しいものでもよいと思って拾いました。裏には「大明成化年製」らしい銘があり、後に江戸陶片であることがわかりました。
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by touhen03 | 2005-10-09 12:44 | 陶片コレクション

鳥たちの欠片

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上の陶片の鳥は、頭の部分を時の彼方に置いてきました。下の鳥は、もしかしたら仲間の鳥や、美しい花と、300年以上の時の流れのどこかではぐれてしまったのかもしれません。一部分だけが流れ着く不思議さ。私の手の中に留まってくれた驚き。残りの部分は深い闇の中に消えたのに。小さな欠片は、時には完品以上に想像力をかきたてます。
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by touhen03 | 2005-10-09 11:21 | 陶片コレクション

失われた部分に出会う

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上の写真は似島で拾った、明治~大正頃の銅版転写の破片です。下は骨董市で見つけて買いました。完全に一緒ではありませんが、ほぼ同じもののようです。陶片の方の中央の模様が欠けていますが、おたふくの顔の下に微かに残る部分から、たぶんこれも福の字だったのではと思います。ときどき周りは同じデザインで、真ん中の模様は違うものがありますので、陶片の元の形を推定するのもたいへんです。骨董市を歩くと、海岸陶片の失われた部分と出会うことがあります。あの続きにはこんな模様があったのかと判るとうれしいものです。明治以降の近代陶片なら、値段もさほどではないので、見つけたら買うこともできます。欠けていることのおもしろさです。
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by touhen03 | 2005-10-09 10:39 | 陶片コレクション

貝に擬態した陶片

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上の写真、左が紅皿で、右が貝殻です。そっくりでしょう。紅皿は紅を入れた容器で、これは江戸時代のものです。粗製のごく小さな器ですが、どんなに貝殻によく似ているか、海岸で探してみるとわかります。うっかりすると見落としてしまいます。下の写真は、宮島や旅先で見つかった紅皿で、中には越前海岸で拾われた、頂き物の小片もあります。海岸へ出かけたら、足元の貝殻をよく見てください。もしかしたら貝に化けた陶片かもしれません。
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by touhen03 | 2005-10-06 00:20 | 陶片コレクション

P.の小瓶

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 初めてであったのは宮島の干潟でした。四角な陶製の小瓶で、P.というマークがポツンと一つだけついていました。珍しく無傷で出てきたのは、これが何かの容器で、中身が空になったために捨てられたからでしょう。さほど古いものには見えないけれど、今のものでもなさそうでした。手に馴染んで気持ちがよく、何より可愛らしかったので、持ち帰って机のそばに置いたまま忘れていました。

 ところが去年、「骨董屋の非賈品」勝見充男著(晶文社)という本の写真に、万年筆の脇役として、この小瓶が出ていたのです。その写真を見ると、陶製の四角な蓋がついていました。そのうえ、最近頂いた鎌倉の海岸陶片の中に、このP.マーク付の陶片が混じっていました。P.の小瓶って何なのか。万年筆と一緒だったのでインク瓶かもしれないと思い、マークから連想してパイロット社に問い合わせてみましたが、作ってはいないとのことでした。それで晶文社に問い合わせてみました。本のテーマとは直接関係のない、脇役の小物のことなど無理かなと思いましたが、著者の方に問い合わせてくださり、これがインク瓶ではなく、化粧品容器だとわかりました。言われてみれば、確かにインク瓶にしては口が広すぎます。今はない会社のもので、たぶん戦前のものだが、それ以上はわからないとのことでした。

 「新聞広告美術大系」羽島知之著(大空社)という、戦前の新聞広告を集めた本に、医薬・化粧品、明治編、大正編がありますが、その中にP.の小瓶は出てきませんでした。昭和戦前の可能性が高いのかもしれません。そして陶製の化粧品容器というと頭に浮かぶ時代があります。戦時中です。不足する金属の代わりに陶製の代用品がたくさん作られました。それまでガラス製だった化粧品容器も、この時代は陶磁器で作られていることがあります。ただし、P.の小瓶には昭和16年以降の陶磁器製品についているはずの統制番号はありませんから、それより少し前のものだったのかもしれません。このあたりは、想像の域を出ませんけれど・・・4つ目のP.の小瓶が、陶片好きの作家、寮美千子さんによって拾われたようです。P,の小瓶はかつて大量に流通して、そして忘れ去られたのかもしれません。海岸や川、骨董市、家の中など、P.の小瓶が出てきたらぜひ教えてください。
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by touhen03 | 2005-09-01 00:36 | 陶片コレクション

ままごと道具

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陶磁器とガラスでできた、昔のままごとの器です。左端の青い四角な鉢は、骨董市で、電化以前の台所を模倣したままごとセットの中に同じものがあったのを確認しました。1万円もしたので買いませんでしたが、今考えると惜しいことをしたかもしれません。ガラクタの類いですが、この手のものは欲しいと思ってすぐ手に入るものではないからです。ちょっと肝が切れなかったかなあ。この青い鉢は他の骨董市でも単品で売られていたことがありました。骨董市で2回、海岸で1回、こんなに出会ったのですから、これはかなり大量に流通していたのかもしれません。その上のすり鉢は、とても小さいにもかかわらず、ちゃんと丁寧に溝が彫ってあります。ガラス製の小皿は、プレスガラスという、型押しで作られたもので、これも昔の量産ガラス皿の雰囲気そのまま。縁の型押し模様の細かいこと。右端の白い器二つも、たぶんままごと道具でしょう。右端の染付の器は青い模様もすっきりとして、縁のふくらみ方は、小さいのに丼を思わせます。昔の子どもは案外良いものを持っていたようです。
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by touhen03 | 2005-08-30 08:52 | 陶片コレクション

木星のカケラ

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宮島の干潟を歩いていて、木星の破片が落ちている!と思いました。表面の模様が似ています。刷毛目タイプの肥前系陶器、大きな甕だったのでしょうか、分厚い陶片です。たぶん江戸時代のものでしょう。本来なら同じ刷毛目タイプの陶片をしまってある引き出しの中に納まるところなのですが、これだけは窓のそばの透明なウォール・ポケットの中にあって、一日の終わりに私は布団の中からこの陶片を見つめます。とくに珍しい模様でもなく、縁や底の部分が残っていないので、元の形がどんなものだったか、私にはわかりません。けれども陶片は、干潟で太陽に焼かれ、濡れたガーゼのような泥に潜り、ひたひたと押し寄せる満潮時の冷たい海水に浸かって真っ暗な夜を過ごし、浅い海の底でゆらゆらと陽の光を感じながら、惑星のカケラへと育ちました。この小さな陶片には地平線があって、どこまでも歩いていけそうな気がします。陶片には宇宙があるんです。器は砕け散って木星となりました。
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by touhen03 | 2005-08-28 20:52 | 陶片コレクション