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旅の破片

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 似島で拾ったこれ、なんだと思いますか?釉は多少掛かっているみたいですが、側面はブツブツとした感じで、とても粗末なしろものです。海岸や川でたまにみかけたことがあり、最初は戦時下のものだろうかと思っていました。

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 実はこれ、汽車茶瓶の湯呑だろうと思います。今のようにペットボトルなどの無い昔は、旅をすると、駅弁と一緒にお茶を入れた粗製の茶瓶を買っていました。骨董店で買ったこの茶瓶には国鉄の動輪マークが入っています。下の数字は、何回撮ってもうまく写らなかったのですが、たぶん特許と読める文字がありますので、その番号でしょう。この手の茶瓶、大正時代から昭和30年代くらいまで売られていました。そんなに古いものではないのですが、これを買っての旅に、今とは違う旅情を感じます。

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 こんなふうに湯呑を重ねて売っていました。蓋も兼ねていたのです。

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 湯呑はやはりブツブツとした肌をしています。コストを下げるためにできるだけのことをしたのでしょう。

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 上から撮ってみました。持ち手は細い針金です。

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 底はこんな感じ。

 たまには持ち帰った人もいたらしく、海岸や川からも汽車茶瓶は出てきます。ただし、粗製の茶瓶は割れやすかったか、今まで拾ったものは粉々でした。海岸や川で見つけるためには、パーツの特徴を覚えておく必要がありそうです。
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by touhen03 | 2016-03-25 08:05 | 陶片コレクション

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 折37の蓋付小鉢と同じ日にこれも入手。こちらは「岐51」、現在の多治見市笠原町で作られたもの。戦時下の陶磁器には一部を除き、この統制番号が入っています。(昭和15、16年~実際には戦後の21年くらいまでだそうです)資料の残っている地域では作られた窯の名前まで判ったりするのがおもしろいです。戦争の小さな証言者でもありますし、この統制陶器を手掛かりに、前後の時代の量産食器類の特徴も覚えることができますから、時代が新しすぎて、良い本が少ない昭和の陶片を拾う時の良い参考にもなるわけです。

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 蔦の葉の鮮やかな朱色がきれいなこの茶碗、まだまだゆとりが感じられ、おそらく統制陶器としては比較的初期のものだろうと思います。「岐」の統制陶器は海岸でも骨董市でも一番たくさん出てきますが、こんな美しい茶碗はうれしいです。そしてこれ、なんと5つで100円だったのです!骨董というより、中古食器といった感じで売られていることも多い統制陶器ですが、さすがにこれはラッキーでした。

 括られたままで買いましたから、5つとも無傷かどうか判りませんでしたし、統制番号が無いものが混じっていたり、統制番号はあるけれど、写りが悪くて判別できないものなど混じっているものですが(それはそれで、時代の特徴なんですけど)、これはすべて、統制番号がくっきり出ていました。小さなキズやビビなんぞも、私は実はあまり気にしないのですが無かったです。
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by touhen03 | 2016-03-10 22:51 | 骨董市・ガラクタ

折37の蓋付小鉢

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 今日、瀬野川フリマへ行ってきました。そこで見つけたのがコレ。底に統制番号らしいものがあるのですが・・・

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 「折37」ってどこの産地なんでしょうか。 私は初めて見ました。これ、どう見ても統制番号っぽいと思うのですけどね。茶碗蒸しにはやや大きめかな?というサイズ。

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 蓋付で赤い色など使って、統制陶器にしては贅沢な作りなので、昭和16~17年頃までの初期のものではないかと思います。

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 獅子も竜もなかなか可愛いです。

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 六つあったのですべて買いました。とても安かったです。全体の写真を撮ったのですが、周りにヤバイものが写っていたのでカット・・・(^^ゞ

※richouken04さんより、「折」のマークが、長崎県の旧折尾瀬村、現在の佐世保市、三川内地区のものであることを教えていただきました!三川内焼(平戸焼)の地で作られたものだったのですね。ずいぶん歴史のある産地ですよ。広島の海岸や川からも「折」のマークの陶片が出てくると嬉しいのですけど。
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by touhen03 | 2016-03-05 22:01 | 骨董市・ガラクタ

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 去年、月イチの瀬野川フリマで見つけ、300円で買った陶製の狛犬。もちろん、そう古いものではありませんが・・・

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 底を見ると「共同施設トンネル窯工場 落成記念 瀬戸陶磁器工業組合」とありました。台車にのせた製品を予熱、焼成、冷却までトンネル状の窯の中でやってしまうかなり新しいタイプの窯です。高度経済成長期あたり、昭和40年代くらいのものか?現在はコンピューター制御の窯なんてのもあるらしいですけど。

 私の陶片部屋で暮らしている陶片の多くは、もっと古い窯で焼かれたものですが、それぞれ時代の破片とも言うべき量産品という点は同じ。記念品の狛犬は部屋の守り神のように鎮座しています。
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by touhen03 | 2016-03-01 06:20 | 骨董市・ガラクタ

黒瀬川の戦時下白磁

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 戦時下の陶製壜。ウテナの化粧品容器です。統制番号はありませんから、以前、骨董市で入手したものより古いタイプだと思います。本来ガラス壜だったものを陶製にした代用品ですが、とろっとした姿、白すぎない色、スクリューの部分の造形など、本来のガラスより美しいのではと思えることも多くて、戦時下の白磁と勝手に名付けています。お皿や碗が完品で出ることは滅多にありませんが、これらの容器は使い捨てですので、ときどきころんと無傷で出てきます。もっともこれは多少のキズがありますけれど、私の感覚では立派に完品です。(^◇^)v
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by touhen03 | 2015-04-23 22:44 | 呉線沿岸

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 火鉢に湯たんぽ。茶色の湯たんぽには統制番号らしい数字が見えましたが、横からそおっと覗いたくらいでは、産地名はわかりませんでした。

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 横に置いた携帯で大きさが判ると思います。小さな手あぶり、型紙摺りで模様をつけてます。これは海岸や川に多いですね。縁や底に近い部分をけっこうよく拾っています。

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 陶製のおろし金に灯明具など。これもときどき拾います。

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 素焼きの小さな沈子のついた網まるごとドサッと木製の舟の中に置いてあります。

 珍しいものではありません。何しろ海岸から出てくるものばかりですから。昔どこにでもあって、いつのまにか忘れられたモノが、資料館いっぱい、ぎっしり詰まっていました。宝箱の中に潜り込んだような楽しさ。2階の製塩業関係の展示だけは丁寧な解説もありましたが、後は一つ一つに名札が付けられているだけ。でも、それで十分な気がしました。気になれば自分で調べたらいい。口を開けて待っていて、ポイッと飛び込んでくる知識にろくなものはない。最近の地方の資料館、下手くそなマンガ絵を使ったりして、ペタペタ説明を貼るんだけれど、それで興味のない人や子供がおもしろいと感じるかどうかわからず、丁寧なのか、水増しなのか、モノの持つ雰囲気だけは確実に壊してくれている、そんな展示に出あうことがあります。モノ自体が語りかける力を生かした展示をしてほしいなと、ここのドキドキする空間に出あって思いました。

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 ただ残念なのは、この資料館が土日祝しか開館していないこと。このシリーズをのんびりやっているうちに瀬戸田に3回行ってきたのですが、資料館のパンフレットに火曜日休館とあったり、ネット上で開館日に一部混乱がありましたので、3回目の瀬戸田行きで確認してきました。3回目は金曜日で、確かに閉まってました。

 そしてその時気が付いたのですが、この資料館、尾道市と合併後、「尾道市歴史民俗資料館」となっているらしいのです。しかし、尾道市のホームページには瀬戸田歴史民俗資料館、尾道観光協会の方は瀬戸田町歴史民俗資料館となっています。(^◇^)ここにあるのは瀬戸田のかつての暮らし。このまま私のブログでも瀬戸田歴史民俗資料館と呼ぶことにしました。その方がわかりやすいですもん。

 旧瀬戸田町時代に作られたらしい資料館のパンフレットには、昭和51年開館とあります。当時はたぶん火曜日の定休日以外、毎日開館していたと思われます。来館者が少なかったのでしょうね。質の良い資料館なので残念です。ガンバレ、瀬戸田歴史民俗資料館!

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 2005年8月から始めたこのブログ、15万ヒット達成しました。皆様のおかげです。ありがとうございます。



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by touhen03 | 2014-07-13 16:00 | 広島の島

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 展示された陶磁器は、発掘品の弥生土器を別にすれば、すべて海岸や川の常連たちです。ちょっと昔の、当たり前の、どこにでもある生活用品をクソ真面目に集めてあります。

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 屠蘇器、このタイプも海岸からけっこう出てきます。産地はどこなんでしょうね。地味な器ですが、かつて生活の中に確かに存在したものです。展示してくれてありがとう!



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by touhen03 | 2014-07-10 08:10 | 広島の島

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 タコ壷と一緒に展示してあった、この変わった形の素焼き壷、何だか知っていますか。ハゼ壷だそうです。ハゼを獲るための壷があるのを私は知りませんでした。検索してみると、岡山県のハゼ壷漁のことが出ていました。瀬戸内で盛んであった漁だそうです。

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 穴のあくほど見ました。瀬戸田で使われた道具を集めた資料館にあったハゼ壷。海岸から出てくるかもしれませんからね。それを思うと興奮しました。特徴のある曲線部分が出てくればすぐにそれと判るのですが、底や、小片で出てきたら、タコ壷や他の用途の壷と区別がつきにくいでしょうね。大きさは少し小ぶりのタコ壷くらい。たとえ両端の膨らんだ部分でも、タコ壷にしては小さな曲線を持っていたら、可能性を考えた方がよさそうです。

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 底に近い部分を撮ってみました。ロクロの跡なんかもそのまま。拾いたい、拾いたい、拾いたい・・・(でも2回とも拾えませんでした)



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by touhen03 | 2014-07-05 07:02 | 広島の島

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 海岸でお馴染みの、あの陶製フック、こんな状態で売っていましたので買いました。まあ、だいたい見当のつくものではありますけど、海岸では釘を接着する部分がぽっかり穴となって出てきますね。たま~に、接着剤の黄色が残っているのを拾ったこともあります。海岸からも川からも、ほんとうによく出てきます。よほど大量に出回ったのでしょう。



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by touhen03 | 2014-04-23 22:15 | 骨董市・ガラクタ

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 去年、江田島の江南干潟で拾った、日本郵船の乗船記念品の破片を覚えておられますでしょうか。先月開催の「骨董&アンティークin廣島」に同じタイプの乗船記念品を見つけました。昭和5年から15年頃まで、日本郵船はサンフランシスコ航路、シアトル航路、欧州航路の一等船客に乗船記念品を出していました。これはその一つです。日本郵船のマークと、底には深川製磁のマークがついています。お店の方によると、イギリスで買い付けたものだそうです。

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 左側は去年私が江田島で拾った陶片です。ほぼ同じですが、よく見ると富士山の裾野の長さが違います。実は日本郵船博物館所蔵のものは色絵の部分のデザインが違っていました。私が以前の記事でイラストに描いたのがそれです。博物館の所蔵品は1種類だそうです。この記念品は複数のデザインがあったということなのでしょうか。吹き墨の染付と、花瓶そのものは実際に手にしてみると美しいです。ただ色絵は、写真と比べる限り、博物館所蔵のタイプがより美しい気がします。



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by touhen03 | 2014-04-09 08:51 | 骨董市・ガラクタ