2009年 05月 09日
東陽軒平八製茶碗&竜文の飯茶碗
今回の東陽軒平八製碗は竜文でした。竜文は戦前の食器に多いのですが、ほぼ同じようなデザインの竜文飯茶碗が、東陽軒碗でない場合も含めて、ほんとうに、ほんとうによく出てきます。そんなわけでこのデザインも見つけたら必ず拾います。右側の二つがそれです。高台が残っていませんので、東陽軒であるかどうかはわかりません。右端は手描きのように見えます。かなり滲んでますので、ひょっとしてゴム印に手描きでダミを入れたものか?でも、手描きっぽいなあ。内側の縁模様、ゴム印飯茶碗の定番なんですけど、でもゴム印ではないようにも見えます。この模様、安価な碗に手描きするには、幾ら熟練の職人さんでも手間がかかりすぎると思います。どうでしょうね。
近代の陶片、特に昭和の陶片は山のように出てきますので、いくら好きでもさすがに全部拾うことはできないです。昭和の陶片を拾うか拾わないか、その基準の一つが「繰り返し出てくる」です。たとえ安物食器であっても、大量に流通したものは「時代そのものの破片」だと考えるからです。もちろん、この時代にこんなデザインが!というものも拾いますし、文字入りもうれしいですし、だんだんと拾う理由が増えてくるのが怖いところ。そのうえ単に可愛い!というだけで持ち帰ることもあります。(^◇^)v