2013年 11月 30日
弾丸切手「もし当たったら献金します」
方言をテーマにした絵葉書は戦前たくさん作られています。これは加賀ことば。しかしさすが戦時下、内容は戦時郵便貯金切手を買う話。切手と言っても葉書に貼る郵便切手ではありません。逓信省(戦後の郵政省と電電公社を合わせたようなもの・・・と書こうとして、ちょこっと検索したら、交通とか、もっと範囲が広いみたい。やれやれ)が出した、これも宝くじ付き債券です。弾丸切手と呼ばれていました。もし当たったら献金するとこの人は言っています。ほんとかなあ。話の中に出てくる千人針は、女性が布に一針ずつ千人分、糸で結び目を作って兵士に持たせたお守りのことですね。当時は街頭で通行人に頼む風景が見られたそうです。
戦時下の絵葉書には切手添付欄や宛名と通信欄を分ける部分に標語が書かれているものがあります。これもそうで、「父は征き母は護る日本の家」とあります。最悪ですね。
「平城宮跡を守る会」http://narapress.jp/hjk/