2015年 04月 22日
「〇ト」マーク入り国民食器


今回の黒瀬川陶片でイチオシはこれ!形がちょっと歪んでますが、〇にトの字のマーク入り。ゴム印のようです。限りなく統制番号っぽいですが、以前砥部の資料館で聞いた時は、その点は判らないと言われました。が、このマークは砥部のものだそうです。どう見ても統制番号だよねえ・・・今回、国民食器っぽいデザインの碗にこのマークがついていました。ただ、他の国民食器と違って、高台のまわりにも緑の線が入っています。

碗の内側には蛇の目釉剥ぎがあります。窯の中で重ね焼きをする時、器と器が溶着しないよう、あらかじめ釉をドーナツ状に剥いだものです。これ、本来は江戸時代の技法です。大きな産地では近代になってからは廃れています。しかし東南アジアなどに安価な食器を輸出していた砥部では、むしろ大正時代以降に多用されるようになったそうです。

この碗、おもしろいことに乾いた状態では、この写真のように緑の線がはっきりしなくなってしまいます。上の写真は、そんなわけで表面を濡らして撮影しています。なんだか河原の小石みたいな碗です。
by touhen03
| 2015-04-22 23:31
| 呉線沿岸


