2015年 08月 04日
海老地区の干潟の陶片 その5
上段左端は湯呑か盃。見込に印刻で壽の文字入り。このタイプ時々出てきます。その隣はままごとの食器です。こんなに小さくても銅版転写で細かく絵付けされています。これと同じパターンのものを幾つか拾っていますから、たくさん出回っていたのでしょう。その右隣は陶製人形ですが、例によって頭が欠けています。右端は重ね焼きの痕があり、同じデザインの皿を拾っています。砥部産の可能性が高い皿です。
下段左2つはなんとなく拾ってしまったゴム印の碗と皿。福の字が入っている陶片は磯乞食の神様からのメッセージのような気がして、拾わないわけにはいかないのです。筏の絵の陶片、高台内に銘がありますが、統制番号ではありません。その右端の小片はたぶん湯呑です。実は以前に同じものを大きな破片で拾っていて、それには統制番号がありました。右端、黒いガラス瓶の破片も出ました。もしかしたら戦時下のものかしら。
海老地区の干潟の陶片は計49個+ガラス壜1個 その内訳は
江戸染付あるいはその可能性の高いもの6 江戸時代?のすり鉢1
灯明具1 土器類4 鉢或は片口1 沈子2
型紙摺り9(皿7 碗1 蓋モノ1)
銅版転写15(皿6 碗・湯呑・盃6 容器・蓋モノ2 お神酒徳利1)
人形・玩具2 その他近代モノ食器5
全体に江戸時代から昭和までバランス良く出ています。それでも1回拾っただけにしては江戸モノがよく出た方で、土器類もやや多いと思います。以上、カメラの不調のおかげで、途中から写真が少なくなった浦崎半島の陶片拾いでした。