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緑の縦じま陶片

海岸を歩くと、どこからでも出てくる陶片。それが緑の縦じまタイプです。新しい陶片、昭和のモノとして、私は長い間これを拾いませんでした。けれども、私が相手にしなくても、私が歩く先々で緑の縦じま陶片は、丼の大きなカケラだったり、数センチの小片だったりしながら、いつも目の前にありました。白地に緑の二重線が縁に描かれただけの緑二重線タイプの器は知っていましたが、これは海岸で知りました。「私は拾うべきものですよ」と陶片が言いました。
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手描きのものもあれば、ゴム印もあります。外側全体を緑の縦じまが覆っているものもあれば、おかっぱ頭?のもの、縁に短い斜め格子状のものもあります。
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内側はもっとバリエーションに富んでいます。緑の縦じまが内側にもあるタイプと、ないタイプがあります。緑二重線タイプのように、縁に緑の線が入ったものもあります。見込みに風景画や、福や寿のおめでたい字を描いたものも多いようです。
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緑の縦じまにゴム印の青い模様を組み合わせたものもよく見られます。緑の縦じまタイプに入れるべきかどうか迷うものもありますが、感覚的に「血を引いている」と思えるものは緑の縦じまタイプとして分類してみました。
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珍しくないから拾う。大量流通に驚いて拾う。小さなデザインの差がおもしろくてコレクションしたくなる。緑の縦じま陶片はおもしろいです。

「時のかけら~統制陶器~」の岐950の鉢瀬30の鉢で、このタイプの器について詳しく書いておられますし、「散歩三昧 陶片のページ」でも、このタイプの質の良い陶片を拾っておられます。私も、それに合わせて緑の縦じまを取り上げてみました。このタイプ陶片が、こんなに幾つものブログで同時に取り上げられるなんて、ちょっと面白いと思いませんか。
by touhen03 | 2006-07-06 00:19 | 陶片コレクション