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佐渡・糸魚川ビーチコーミング旅行 その12

ヒスイ探し その2

27日は予報どおり雨。防寒具の上に雨合羽を着て、夜明けとともに宿を出ました。糸魚川駅前商店街の突き当りは道路で、その向こうが海。展望台があったので上ってみたら、大きなテトラポットで海岸が埋まっています。それでも遠くに歩きやすそうな浜が見えたので、そこまで歩くことにしました。国道なのか県道なのか、朝でもけっこう交通量があり、しかもスピードを出しているので、歩道がろくにない海側は歩けず、町側の歩道から海岸の入口を探しました。入口らしい場所を見つけて、苦労して道路を渡っても、テトラポットで埋まっていたり、「危険降りるな」なんて看板が下がっていたのでなかなか海岸へ出られず、(でも帰りはここから上がった。ここで降りたら楽だったのに)けっきょく宿を出てから海へ出るまで40分くらいはかかりました。
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デジカメを宿に置き忘れ、やむなく携帯のカメラで写した海岸の様子です。薄明かりだった空も海岸に着いた頃には完全に明るくなっていました。私一人っきり。一時間くらいは誰にも出会いませんでした。
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ここも漂着物はほとんどありません。エチゼンクラゲはそんな海岸にさえ漂着していました。でも小さな小さな破片です。
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昨日に続き、大きな漂着物といったらこれ1匹。お腹は割かれていますので、卵をとった後でしょうか。いつのまにか雨は止んでいました。
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一番広い場所には「ヒスイ海岸」という看板が立っていました。あるはず、きっとあるはず・・・
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ついに見つけました。真ん中の白っぽく写っているのがヒスイです。一瞬、緑色のプラスチック片かと思いました。それほど周りと違和感があったのです。でも次の瞬間、私は夢中で拾い上げていました。(だから写真はちょっぴりヤラセです。我にかえってから慌てて置いて撮影しました)透明感のある緑の、少し角張った小粒。周りの石とは、まるで似ていませんでした。ここの海岸には緑色をしたきれいな石がたくさんありましたが、それとは確かに別物でした。だからこそ古代人が多くの石の中から選んで装身具とし、遠い青森の三内丸山の集落まで運ばれていったのですね。地元のヒスイ・ハンターたちは、みんな朝早くから海岸を歩くそうですが、小指の先ほどの小石がこれほど目立つものなら、それも納得できました。雨を不運に思っていましたが、それも神様のプレゼントだったのかもしれません。天上の石なのだから、竹の中のかぐや姫が紛れようもないように、私の目の届く範囲にあるものなら、きっと見つかるだろうと思いました。ただ、目の中に緑の残像が残ってしまったのか、視界のあらゆる場所でちらと緑を感じて、その方向を振り向くようになり困りました。ちょっと不思議な目の感覚でした。それでも二つ目のヒスイが見つかったのは、もう帰ろう思い、道路へ出る階段の方へ向かった時でした。足元の砂利を記念に袋に一杯持ち帰ろうとして、ほんとうに小さな緑の粒を見つけました。最初に見つけたものよりも、もっと澄んだ色の小粒でした。もちろん、しばらくは帰ることなど忘れて、周りを探し回り、宿へ戻ったのは10時のチェックアウトなど、はるかに越えた、12時近い頃でした。

この日は月曜日でフォッサマグナ・ミュージアムは休館日でしたから、青海駅に近い、青海自然史博物館で、拾ったものが確かにヒスイであることを確認しました。
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博物館の中のカワセミの剥製。翡翠の翡はカワセミの雄、翠はカワセミの雌のことで、翡翠とは、カワセミの雄と雌をあわせたような色という意味だそうです。
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翡翠の展示はきれいに撮れませんでしたが、ここにはいろいろな生物や化石などの展示もありました。
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カシパンみたいなのが山ほど・・・
by touhen03 | 2006-12-07 01:28 | 県外の海岸と川