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銅版転写?

以前から気になっているお皿たちです。海岸でときどき出てきます。一見銅版転写なのですが、よく見ると一部分ゴム印ではと思える部分があります。
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写真は宮島、似島、鞆から出たものです。よく見ると、銅版転写紙の繋ぎ目がずれた跡や縁の部分の紙の皺らしいものが見えます。模様の細い線の部分も銅版転写に見えます。(小菊の花の部分は少し迷いますが・・・) ところが、梅の木や花、菊の葉っぱなどは私にはゴム印に見えます。細い線だけを銅版転写で写し、その後からゴム印で模様を付けたなんてことがあったのでしょうか。銅版でなくては出せない線があるのは確かですし、銅版を彫る手間を節約するのは解りますが、なんだか中途半端な手間をかけている気がします。これは銅版転写とゴム印の合成なのでしょうか?ゴム印へ移行する過渡期の皿でしょうか?最近気になって見つけたら拾うことにしています。
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後日談・・・こうやって記事にしてみて、やはりこれ、ゴム印と銅版転写の合成ではないでしょうね。ゴム印を後から押しているなら、銅版転写の破れや継ぎ目の部分に、銅版とゴム印のズレがありそうな気がします。しかし、銅版転写としても、不思議な一群です。ちょっと妙だなと思う時にはたいてい何か理由があるのですけど。ベタッとした雰囲気が好まれたのでしょうか。
by touhen03 | 2007-02-04 05:32 | 陶片コレクション