茶碗の素を拾う

陶片の写真を撮りなおす必要があったため、今回は先に石ころの話です。

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 和田川は、下りて歩ける場所が少なかったせいか、陶片にばかり気をとられていたのか、川底の印象が薄いのですが、砥部川の川底は特徴のある石ころでぎっしり敷き詰められていました。あまり陶片を拾うことができなかった蛍橋付近では、澄んだ水の中からそれらを幾つも拾いました。
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 その一つがこれ、陶石です。砥部が磁器食器の産地となれたのは、この陶石があったからです。陶石は磁器の原料となる石です。陶器は粘土から作りますが、磁器はこの石を細かく砕いて作るのです。砥部町役場HPによりますと、「砥部焼の主な原料は上尾峠(うえびとうげ)産の粗面岩質安山岩の陶石化したもの」とあります。上尾峠は私が拾った砥部川の上流にあります。町の人の話では、この辺の山はこの石だらけなのだそうです。確かに川の中は、これがごろごろしていました。特徴は柔らかいこと。他の石にこするとチョークのような白い跡がつきました。陶石も川の中で丸くなると砂丘の風紋のような模様が出ていたり、さまざまな様子をしていましたので、私は一つずつ石に当ててみて確認しました。

 ところでこの陶石、元は砥石の原料だったそうです。砥部町は伊予砥石の産地で、町の名前もそこから来ているとか。その砥石屑を使って磁器を作ろうとしたのが、砥部焼の始まりだそうです。砥部町外山の鉄分の多い砥石屑から、後に砥部町川登の良質の陶石が使われるようになりました。
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by touhen03 | 2008-06-11 23:11 | 県外の海岸と川