2008年 06月 15日
広島の砥部焼 銅版転写の小皿 その1
海岸や川からは近代の安物食器が大量に出てきます。それらは陶磁器の本にも、骨董の雑誌にもあまり載ることはありません。庶民の生活を支えてきたのに、一段低いものとして、取るに足らないものとして、使い捨てられ、忘れられています。海岸や川はそれらの忘れられた日常食器たちの眠る場所です。人の手を離れた陶片は、本や個人の記憶によって整理されることなく、人の価値観を離れて、あるがままに存在しています。
もう少し判ったことを整理してから、「陶片窟の引き出し」の中の、「近代陶片に残る古い量産技術」の記事も書き換えることになりそうです。(^^ゞ
※1 下段左から2つ目の陶片だけは裏側に痕があります。私はこれ一つだけしか拾っていません。また、下段右から2つ目のウサギ柄の皿は2つに分かれて出てきたため接着剤で補修してあります。