2016年 03月 14日
宮島・御手洗川

宮島水族館の裏を流れる御手洗川。干潟の流れの中はかつて陶片の宝庫だったのですが、なぜか河口から上はあまり良い陶片が無かったものでした。しかし、今回は小さな破片に誘われて少し歩いてみました。

川の両脇に石とコンクリで囲んだ低い土の部分がありますが、その泥の上に、むむ・・・これは。

やはり!五弁花入りです。18世紀、青磁染付碗の蓋です。

向こうに見える建物は宮島水族館。このあたり、宮島にしては少し汚い場所ですが、陶片は幾らかありました。
2016年 03月 14日
宮島・かつての陶片ポイントは・・・

あれだけ人でいっぱいの干潟ですが、大鳥居の少し先まで行くと、もうほとんど人がいません。ここは昔、「くらわんか」や唐津の碗、皿、備前のすり鉢なんぞが大きな破片でゴロゴロ転がっていたのですが、今回は破片さえ無し。変われば変わったものです。


宮島水族館の裏あたりまで歩いてみます。ここもかつての陶片ポイントです。干潟を流れる川の中に五弁花のついた皿なんか沈んでいましたけどね。こちらは小さな破片が少しあります。古いとは限りませんが。

おっ!これは良いかも・・・

19世紀になっているでしょうが、江戸時代の皿です。ふふふ・・・
2016年 03月 13日
春が来た!宮島で陶片拾い

陶片を拾いに宮島へ行ってきました!広島を代表する観光地、それも土曜日とあって、朱の大鳥居のまわりは観光客でこのとおり。
潮の干満の差が大きい広島では陶片拾いも潮汐表が頼りです。そして春になると午後の干潮のピークが拾うのに都合のよい時間帯になり、引きも良くなります。陶片拾いの季節到来です!とはいえ、今月は4月以降に比べると干潮のピークはまだまだ遅め。遠出には向いていない。潮の引きも今一つなので、陶片ポイントが満潮線に近い宮島となりました。かつて宮島は江戸時代の陶片だけでスーパーの袋がすぐに一杯になるほど陶片が多かったのですが、今ではすっかり出なくなっています。陶片が無ければ、アサリでも掘ろうとカイカキも持参しました。さて・・・

角切りしてショートカット頭の鹿さんも歓迎してくれました。

ただし、餌くれないとわかるとサッサと逃げていきます。
2016年 03月 10日
5つで100円!統制番号入りのお茶碗


折37の蓋付小鉢と同じ日にこれも入手。こちらは「岐51」、現在の多治見市笠原町で作られたもの。戦時下の陶磁器には一部を除き、この統制番号が入っています。(昭和15、16年~実際には戦後の21年くらいまでだそうです)資料の残っている地域では作られた窯の名前まで判ったりするのがおもしろいです。戦争の小さな証言者でもありますし、この統制陶器を手掛かりに、前後の時代の量産食器類の特徴も覚えることができますから、時代が新しすぎて、良い本が少ない昭和の陶片を拾う時の良い参考にもなるわけです。

蔦の葉の鮮やかな朱色がきれいなこの茶碗、まだまだゆとりが感じられ、おそらく統制陶器としては比較的初期のものだろうと思います。「岐」の統制陶器は海岸でも骨董市でも一番たくさん出てきますが、こんな美しい茶碗はうれしいです。そしてこれ、なんと5つで100円だったのです!骨董というより、中古食器といった感じで売られていることも多い統制陶器ですが、さすがにこれはラッキーでした。
括られたままで買いましたから、5つとも無傷かどうか判りませんでしたし、統制番号が無いものが混じっていたり、統制番号はあるけれど、写りが悪くて判別できないものなど混じっているものですが(それはそれで、時代の特徴なんですけど)、これはすべて、統制番号がくっきり出ていました。小さなキズやビビなんぞも、私は実はあまり気にしないのですが無かったです。
2016年 03月 05日
折37の蓋付小鉢

今日、瀬野川フリマへ行ってきました。そこで見つけたのがコレ。底に統制番号らしいものがあるのですが・・・


「折37」ってどこの産地なんでしょうか。※ 私は初めて見ました。これ、どう見ても統制番号っぽいと思うのですけどね。茶碗蒸しにはやや大きめかな?というサイズ。

蓋付で赤い色など使って、統制陶器にしては贅沢な作りなので、昭和16~17年頃までの初期のものではないかと思います。


獅子も竜もなかなか可愛いです。

六つあったのですべて買いました。とても安かったです。全体の写真を撮ったのですが、周りにヤバイものが写っていたのでカット・・・(^^ゞ
※richouken04さんより、「折」のマークが、長崎県の旧折尾瀬村、現在の佐世保市、三川内地区のものであることを教えていただきました!三川内焼(平戸焼)の地で作られたものだったのですね。ずいぶん歴史のある産地ですよ。広島の海岸や川からも「折」のマークの陶片が出てくると嬉しいのですけど。


